2018年 5月 北海道個人山行

2018年 5月 北海道個人山行

羊蹄山・利尻岳

概要

日程:2018年 4月28日(土)~ 5月 2日(水)
参加者:八木

4月28日(土)

成田7:05発=千歳8:45着=ニセコひらふスキー場12:00着~16:00発=京極温泉17:15

 成田の格安航空で出発。事前に手荷物の予約していなかったので4600円の別料金が掛かりました。スキーなど大荷物の時は事前に宅急便で送らないといけないですね。第3ターミナルもかなり離れていて、格安航空は利用状況をよく検討して使わないと安くならないと学習しました。
 千歳に9時前に着。今回2月に白銀荘で一緒に滑った自衛隊の荒木さんと29日から利尻で滑る予定にしていました。ただ29日・30日は爆風が吹く予報になっているので、2日前にニセコ方面に行きますと連絡、了承してもらいました。利尻にはなかなか行けないのでわがままと思いつつ日程変更しました。
 レンタカーを借り、強風予報なのでとりあえず足ならしでニセコのスキー場に向かいます。途中羊蹄山の様子を見るため真狩村経由で行きます。東斜面の喜茂別コースは雪が下から上まで繋がっていますが、南の真狩コースは上部の雪が切れています。
 ニセコひらふに昼頃到着。午前中で終了の人が多く午後は閑散としています。雪はなんとか下まで繋がっているという状況です。中腹から上は強風ですがニセコのリフトは最新式で最上部のシングルリフト以外は動いています。スキー場のオフピステもさすがに滑っている人いません。林間のオフピステのザラメ雪を気持ち良く滑ります。
 羊蹄山もよく見え、西斜面も雪の状態は上部がかすかにつながっている状況で、明日は喜茂別コースに決定。京極温泉に行き、そのとなりのキャンプ場(期間外ですが)で車中泊しました。一応テントはもってきていますが、フィットは一人なら十分車中泊でき、朝すぐ動き出せるので便利です。目の前に羊蹄山が見えいいロケーションです。夜中はかなり冷え込み3シーズンの寝袋では寒かったです。

4月29日(日) 羊蹄山

喜茂別登山口(315m)6:15発~羊蹄山頂上(1898m)12:00着~喜茂別登山口(315m)13:00着

 朝5時に起き喜茂別登山口に移動。すでに2台駐車しています。6時過ぎに出発。快晴で雪はあり最初からスキーで行きます。途中オコジョ?イタチ?が出迎えてくれました。1000mを過ぎると木もまばらになりダケカンバの林がいい感じです。先行の2組がはるか先に見えました。1400mを過ぎで斜面が急になってきたので靴アイゼンにします。この辺りから爆風が吹き始め森林限界も超えているのでもろに風を受けます。3歩すすんでは耐風姿勢でかなり厳しい状況です。それでもなんとか12時に頂上まで到達。風がなければお釜に滑りこむ予定でしたが証拠写真をとりそうそうに退散です。厳冬期の羊蹄山は何度か来ていますが、一度も頂上まで行けなかったのでここまで来れて感無量です。
 さて滑走です。麓まで1600mあるのでさすがに滑応えがありました。雪も1000mまではいい感じのザラメで途中ダケカンバの林でランチしました。それでも1時間で登山口到着。満足の滑走となりました。
 今日は真狩温泉に向かいます。羊蹄山南側の真狩村は畑の雪もほぼ消えかかっていて、昨日の京極温泉とはほんの10キロ程の距離でも日当たりのいい場所のせいか暖かい感じです。今日も温泉の駐車場で車中泊とします。ここからも羊蹄山がよく見え、山を見ながらカレーを食します。この夜は冷え込みもなく熟睡できました。

4月30日(月)

真狩温泉4:30発=北海道神宮5:40着=稚内フェリー乗り場14:30発=鴛泊着16:10着

 5時前に出発。今日は稚内まで移動し、午後のフェリーで利尻に渡ります。札幌では桜が満開になったとラジオで言っていたので桜の名所北海道神宮に寄ります。6時ちょうどに開門され参拝しました。本当は神様には私事をお祈りしてはいけないそうですが、一応道中の無事といきとし生けるものが幸せでありますようにとお祈りします。北海道の桜はエゾ山桜が多く、ここもほとんどが山桜で濃いピンク色の八重桜です。参道もちょうど見ごろで清々しい気分です。早くも桜の下では場所取り人が荷物を運んでいます。
 札幌から高速に乗ってすぐ、次の江別から先はなんと動物が侵入したという事で通行止めになっていました。いかにも北海道らしい言えばそうですが、仕方なく下道で行き、石狩平野を北上します。
 途中札沼線の線路沿いを進みます。中学の頃は「てっちゃん」だったので線路を見るとちょっと血が騒ぎます。いい感じの駅舎が見えたので寄り道しました。晩生内駅と漢字で書いてありますが、どう読むか分かりますか? 答えは最後で!北海道はアイヌの言葉を漢字に当てた難読地名が多くおもしろい所です。勿論無人駅ですが、駅舎の時刻表を見ると、1日6本しか列車が来ないのでよく廃線にならないという感じです。でも趣のある駅でした。
 さてさらに先に進みます。左に真っ白い山が見えてきました。暑寒別岳でしょうか。荒木さんは1日に暑寒別に行くそうで、入れ違いになりますが、今回はどうしても利尻のピークまで行きたいのでしかたない所です。荒木さんからのメールで昨日はやはり爆風が吹いていたそうで中腹で撤退したそうです。爆風をもろともしない荒木さんが撤退する程の風なので相当の風が吹いたと予想されます。留萌から海沿いの道をひたすら北上します。海は荒れていてフェリーが少し心配です。
 幌延から北はサロベツ原野の中をすすみ最果て感がいよいよ増します。利尻富士は見えません。
 稚内には13時過ぎ到着。駅近くの無料の駐車場に止めます。折角なので最果ての駅を見学します。日本の線路の最北端。線路の終点のばってんマークが旅情を誘います。
 14時半発のフェリーに乗り込みます。波はうねっていましたがそれ程船は揺れませんでした。島近くになりようやく利尻富士がうっすらと見え始めます。やはり急峻な山でその姿に少し気おされます。船を降りると宿のおかみさんが出迎えにきてくれました。利尻は雨でした。3月4月はたくさん山スキーヤーが来たそうです。素泊まり宿で、利尻富士が良く見える部屋でした。さっそくどこから登るかよーく観察です。下から見ると結構険しそうです。
 晩飯は「笑う門」という中華屋さんに行きました。ここの麻婆豆腐はなかなかの物で中華街にあれば有名店になるほどの本格中華でした。明日の英気をもらい爆睡します。

5月 1日(火) 利尻岳

宿5:10発=登山口(210m)5:20着~利尻岳(1721m)12:00着~登山口13:30着

 5時出発。今日は快晴です。登山口までおかみさんに送ってもらいます。歩くと1時間は掛かるので助かります。他の素泊まり宿は送迎しないのでうちだけよ(宿名マルゼン)とさりげなく宣伝されました。
 10分程で登山口到着。荒木さん情報によると登山道右側をいくと雪が繋がっているとありましたが、よく分からないので登山道を進みます。甘露湧水から雪が出始めますがすぐ切れてスキーの脱着が面倒です。さらに藪もひどくなり、右の谷を降りるとなんとか進めそうです。谷を詰めると林が切れてようやく長官山下の右股・左股が見えてきました。左股は上部の雪が切れているので右股を進みます。ここで先行者2人が見えました。まだ早朝で雪が固く、上部は40度以上はありそうなので靴アイゼンに履き替えます。
 右股を登りきると礼文島が良く見えます。また利尻山の頂上もようやくその姿を見せました。ここからの利尻はすこしマッターホルンに似ていてすごくカッコいい山です。少し降りると避難小屋がありました。泊りも十分できる広さです。ここで1300m程。あと400mちょいです。でかい斜面もバーンとあり滑走意欲も増してきます。シールでも行けそうな感じですが履き替えるのも面倒なのでこのまま行きます。日当たりも良く風もほぼ無風で絶好の山スキー日和です。荒木さんには申し訳なかったですが日をずらして正解でした。頂上直下の稜線は急でウイペットも使いつつ12時には登頂しました。それにしても頂上からの眺めはすごいもので本当に利尻は海の真中にできた奇跡の島であることが実感できます。ロウソク岩をはじめとした奇岩や頂上から伸びた谷は迫力があり、わざわざ来る甲斐がある山です。頂上で会った北見からきた青年は3度目の利尻でようやく頂上まで来れたと言っていました。なかなか天気を当てるのは難しい山で、1回でここまで来れるのは超ラッキーですよと言われました。
 さて頂上からの滑降は40度以上あるのですが、斜面がでかいのでそれを感じさせません。雪も緩んでいて緊張感もなく、思わず雄たけびをあげながらの滑降となりました。山スキー人生の中でも1・2の気持ち良さです。あっという間に避難小屋まで降りました。北見の青年と途中から一緒に滑ります。今日の夕方のフェリーで帰るという事で少し急いでいる風でしたが、荒木さんが言っていた登山口まで雪が繋がってコースも分かっているとの事なので登山口まで一緒に滑りました。
 ここからもまだ結構ありましたが、イッキに登山口まで滑りきりました。先導してもらったお蔭でスキーを脱がずに登山口まで滑り1時半には到着です。タクシーを呼び、折角なので利尻温泉もご一緒させてもらい、休憩所で祝杯です。最高のビールでした。
休憩所で一緒になった地元に人の話では1日こんなに穏やかで晴天の日は今年初めてかもと言っていました。冬から春の天気は変わりやすく、半日よくてもすぐ曇ったり強風の日が多いそうです。温泉から宿までゆっくり歩きます。青年はテント持参で後ろも前もでかいザックを背負ってスキーブーツをぶら下げてすごい荷物です。北見山岳会に所属していて大雪近辺も良く行くそうで話を聞いていると行きたくなる所がどんどん増えます。メール交換してお別れです。
 夜はきのうの笑う門でスーラ―めんを食します。ウニは7月が旬なのでまたその頃来ることを心に誓います。

5月 2日(水)

鴛泊8:50発=稚内10:30着=音威子府発14:00発=千歳18:00着・19:55発=成田21:30

 朝いちのフェリーで稚内に戻ります。フェリーから見る利尻山もきれいでなごりおしい感じです。
 稚内からは音威子府村経由で帰ります。音威子府は中学の頃SLの撮影で北海道をほっつき歩いていたころ、駅の名物の黒いそばをよく食べていました。その味が忘れられずわざわざ寄りました。残念ながら水曜は定休日でしたが、近くの食堂で同じ黒いそばが食べられると聞いて立ち寄りました。残念ながら天ぷらそばは売り切れでしたが、たぬきそばもなかなかうまかったです。ただ混んでいて注文してからもすごく待たされて食べ終わるのに1時間以上かかりました。
 予想外に時間が押したので車をぶっとばして千歳に向かいました。勿論コンビニでスキーを預けました。半分の2300円です。19時55分の飛行機に乗り、家に着いたのは23時半となりました。
 今回の北海道山行は2つの富士山を滑れて最高のスキー旅行となりました。
 答え、駅名 おそきない

(八木 記)