妙高前山 山行報告

日程 : 1999年1月30日〜1月31日
参加者 : Aグループ 成瀬恵美子(L) 小松はる子(SL) 奥山修司 細田 佐藤敬子 片山秀雄(ゲスト)
Bグループ 金井多計子(SL) 上林裕之(記録) 合田英興 倉崎次雄 山本美子 小林みち子
宿泊 : 連山荘
交通 : JR(シュプール信越,長野新幹線)

1月31日(土)

上林以外は前夜以前に東京を出発し、朝7時頃までに連山荘に到着済み。上林のみ当日の長野新幹線
と在来線を使用して9時連山荘到着。9時30分 連山荘出発でゴンドラ,前山第3リフトを乗り継ぎ終点
へ。天気は曇り。気温は-5度。シールを付けて10時20分登高開始。最初のトップは合田さん。
のっけから深い雪のラッセルで中々高度が稼げずルートどりに苦労するが交代でラッセルしながら
順調に登る。風も無く時々薄日がさすおだやかな天候で、山スキーには快適。途中何度かハンド
テストによる弱層テストをするが、雪面より50cm位までには弱層は無いため雪崩の危険性は少ない
と判断できた。途中気温が0度まで上昇。
中盤の斜度30度位の大斜面ではスキーをはいてもひざ上のラッセルに苦しまされるが、何とか稜線
に到達。稜線上も雪は深く、ジグザクにしか登れない。休憩無しで登り続け、14時20分 前山山頂到
着。昨年は2時間半で登ったが今回は4時間かかった。皆のラッセルのがんばりに拍手。山頂の気温
は-10度だが風は少なく昼食を取るにも快適であった。登っている間にいつのまにか雲が取れ、
目の前に妙高山がそびえ、背後は斑尾方面まで良く見えた。
予定では滝沢尾根を下る事になっていたが、登りに予想外の時間がかかったので登ったコースを
そのまま下る事にする。15時滑走開始。人数が多いためAグループとBグループに分け、その中で2人
のペアで存在を確認しながら滑る。Bグループが先行して滑降。頂上直下の快適な斜面をやや右手に
下り過ぎ、稜線に戻るまで下りラッセルを強いられる。なんとか大斜面の上部に出て広い斜面を
思い思いのシュプールを描く。やや重い深雪で板に抵抗があるため、急斜面でもあまりスピード
が出過ぎず久しぶりに底無しの深雪滑降を楽しむ。雪が重いため転倒して雪と仲よしになっている
メンバーもあり。それにしてもBグループのメンバーの滑りの速いこと。あっと言う間に集合して
しまう。
4時間かけて登った斜面もあっと言う間に滑ってしまい出発地点に到着。そのままゲレンデには
出ずに林間を滑り、4時 前山第3リフトとチャンピオン第5の中間のコースに到着。
林間の中で奥山さんが転倒して板を両方はずしてAグループ全員で板を探すアクシデントがあった
が、板は無事見つかり事なきを得た。今日のような深雪では滑降時にやはり紐の流れ止めは必要で
あると認識する。最後ゲレンデを滑って降り、連山荘に到着。充実した1日であった。
夕食前に宿のご主人にホテルの温泉まで送迎していただき、広い浴槽でゆっくり筋肉をほぐすこと
ができた。夕食後は宿でテレマークのビデオを鑑賞。
奥山さんビールとワインごちそうさまでした!

コースタイム

9:30 連山荘出発
10:20 前山第3リフト上発
14:20 前山山頂着
15:00 前山山頂出発
17:00 連山荘着

1月31日(日)

今日は宿のご主人の佐藤さんが滝沢尾根を案内してくれるという事で、8時45分 連山荘出発。
細田さんが体調不良のため帰宅。後日 肺炎と聞かされてびっくり。
9時35分 前山第3リフト終点から登高開始。一晩でまた雪が積もったが昨日のトレースがかろうじて
残っており、順調に登る。昨晩20cm以上は降ったようだが昨日のトレースのおかげで楽に登れた。
昨日と同様風もなく薄曇りの中雪が少し降っており、本当に気持の良い登りが楽しめた。
大斜面の中盤から昨日のトレースがわからなくなり、しばらくきついラッセルを強いられたが、
11時25分 2時間で前山山頂 到着。いつの間にかまた雲が取れて青空の中ゆっくり昼食。
12時 佐藤さんの案内で滝沢尾根を滑走開始。すべり出しから快適な深雪の中斜面が続き皆大喜びで
滑る。今日もBグループが速い。どうもBグループが先に美味しい所を滑ってしまい、Aグループが
荒れた斜面で苦労しているように見えるが、山本さんの「結局 速いもの勝ちなのよね」の言葉に
納得して美味しい所をいただく事にする。Aグループの皆さんごめんなさい。(でも内心ほくほく)
深い沢を左手に見ながら途中小さな沢を2つ渡り標高1050m付近まで快適な深雪の中斜面が続く。
視界が良くガイド付きなので何の心配も無く深雪を飛ばす。
途中少し広い所で大休止。最後沢を渡り、少しだけシールを付けて登り返すと赤倉第2高速クワッド
リフトの上部に出た。ここで佐藤さんと別れ、ゲレンデを下り林間公園のわきをのんびり歩いて
連山荘に戻る。合田,片山,上林の3名はあわただしく片づけをして先に帰宅。

コースタイム

8:45 連山荘出発
9:34 前山第3リフト上発
11:25 前山山頂発
14:30 連山荘着

2日間にわたり好天に恵まれ登りも下りも山スキーを満喫できて大変充実した2日間でした

上林記