雪倉岳〜木地屋 山行報告

日程 : 1999年4月17日(土)〜4月19日(月)
参加者 : 大坪俊郎(CL)、山本美子(記録)

4/16(金)
平ヶ岳へ行くつもりだったが体調のよくないメンバーが出て、休暇をとってあったので雪倉岳に急遽変更した。前夜発アルプス23:50。

4/17(土)
急に決めたのでアプローチを調べる時間がなく白馬大池までいってしまったが、白馬からバスが出ているような気がして焦った。しかし時刻表は白馬発白馬大池経由になっていたのでこれでも正解。栂池でゴンドラを待つていると、一昨年「労山―山スキーネットワーク」蓮華温泉コースで心筋梗塞で死亡した人の追悼山行で、何人もの知った顔に会う。他に何パーティも入っていて大変にぎやかだ。栂池スキー場に雪はなく、もしこちらに下山するならゴンドラで降りなくてはならないなと感じる。紙すき牧場も同じようなものだろう。天気が大変よく、天狗原に登っても日差しが暑い。ここで3年前登ったルートは右によりすぎていたのを確認する。今回は乗鞍岳から天狗の庭経由の尾根コースを行くことにする。白馬大池を巻くように大池山荘の前に出て、夏道に沿って滑った。天狗の庭の手前で乗鞍岳から2469mのピークに登り返したパーティのトレースが出てきた。ここから先は雪が重くなり、割れ目も入っていて滑っていても雪崩れそうで落ち着かない。蓮華温泉の露天風呂が横に見えるあたりで沢に下り、デブリを横切って蓮華温泉到着。ビールとつまみを持って露天風呂に入りに行く。夜は労山の宴会に飛び入り。

4/18(日)
天気は午後から雨という予報だったが、朝の様子では何とか持ちそうなので出発する。前のトレースを追ってしまったら、兵馬ノ平のかなり下から瀬戸川手前の尾根に取り付いている。前回はこんなに尾根を登らなかったなと思いながら1450mまで登り二股までトラバースしながら降りる。雪が切れていて降りられる場所はもう一個所だけになっている。先行パーティをここで追い抜く。沢沿いに登り始める。雪倉の滝の沢沿いを登り、2100mあたりから尾根を登る。降りてくるパーティがあった。朝4時に出てきたが東京から1泊2日予定なのでタイムリミットで肩まで行ったが降りてきたという。ここから上は急斜面で雪が堅く、スキーアイゼンは利くが時折強い風が吹き、耐風姿勢でやりすごす。2400m這松帯で大坪さんを待つ。風が急に強くなり、稜線は見えなくなっている。大坪さんが登ってきた。後のパーティは引き返したという。私たちもここで下山とする。天気が悪いせいか恐怖感がつのるが滑り始めると意外に快適だ。しかし斜面が急でよく登ったなと我ながら感心する。滝の下は雪が腐っていて滑りにくい。二股から今朝きた斜面をシールで登り返す。尾根から今朝のルートを戻ることにするが、尾根を外れて一気に平馬の平に滑り込んだ。ここからはのんびりと夏道どうしに蓮華温泉に戻った。雨がパラパラと降っている。今日は他の客もいないので内風呂に入る。新しくなって大変きれいだ。

4/19(月)
今年は雪が多く、木地屋まで雪がついているというので木地屋に降りることにする。蓮華温泉から乗鞍沢にかかる橋を渡り次の曲がり角から弥兵衛川に滑り、ヤッホー平に登り返す。途中までシール無しで登ったが角小屋峠まではシールを付けたほうがいい。登り返すと林道に入り、角小屋峠から1590mの鞍部に登る。そこからウド川の源頭を目指して滑り、対岸に渡ってからは標識に沿って滑る。ひたすらトラバースするように標識はついている。ここを外れては滑る所がないし、途中の沢が渡れない。白池の先で林道に出る。後はひたすら木地屋まで林道を下る。部落の50m手前まで滑れた。途中で携帯電話でタクシーを呼び、越後平岩まで出て帰京した。乗鞍岳コースは痩せ尾根の急斜面なのでスキー力が必要だと思う。雪倉に登るならもう少し早く宿を出たい。それにしても蓮華温泉1泊8200円、木地屋〜越後平岩タクシー5000円(協定料金か実質2000円弱と思うが)は意外と大きい。

コースタイム
4/17 5:50[白馬大池]6:44→7:05[栂池ロープウェイ乗場]8:05→8:40[リフト頂上]→9:40[成城小屋]9:55→10:45[天狗原お昼]11:20→12:10[乗鞍岳]→12:50[大池小屋]1:10→1:40[天狗の庭]1:50→2:20[蓮華温泉]
4/18 [朝食]6:30→ [蓮華温泉] 7:15→8:15[二股1385m]8:25→9:45[1790m]10:05→11:10[2085m]11:25→12:20[2400m下山]12:50→1:30[二股]1:45→3:20[蓮華温泉]
4/19 [蓮華温泉]6:50→[ヤッホー平先の林道の曲り角でシールを付ける]7:50→8:15[角小屋峠]8:30→8:55[鞍部]9:05→10:35[木地屋広場]

山本 記