季節はずれの深雪滑走が、最大の収穫

期日:2001年3月31日(土)〜4月2日(月)  宿泊:城ケ倉温泉
参加者 4名:杉原鉄夫(L)、木村由佳里、後藤みさ子(ゲスト)、森達男(記)
費用:JASスキーパック(2泊3日)3万7400円 ロープウェイ 5回券 4900円

高田大岳登頂を主目的に出かけたが、季節はずれの新雪(深雪)とガス、強風のため登頂は断念。、初日、2日目と厳冬期を思わす新雪滑走を味わえた。酸ケ湯から仙人岱ヒュッテまでシール登行もでき、参加者全員が大変満足のいく山行であった。航空会社主催のパックツアーは、若干の不便さはあるが、格安の費用も魅力的であった。
3月31日(土)
昨夜来の積雪があったようだ。最初に足慣らしと雪質を見るため、フォレストコースを滑る。思いのほか雪が良く、4人の足前も揃っていたので、午後はガイドツアーに参加。かもしかコースで、ガスのせいか見通しはなかったが、雪はふわふわで4人ともスキーが上手くなった気がしたり、女性人は新雪の楽しさを感じとったようであった。2月に比べ寒くないのが何よりありがたかった。
4月T日(日)
 今日も積雪が20〜30cm。高田大岳を断念し、ツアーに参加。コースは八甲田温泉ルート。途中までシールなしの歩行で、コースからはずれて徐々に登って行くので参加者からどうして登るという声も聞こえてきたが、これは結果的にはガイドの心憎いばかりのサービスで、大変おいしい新雪の急斜面を滑ることができた。このコースはその先も新雪の練習に最適で、距離も長くさらに全員が新雪の魔力に取り付かれてしまったようだ。午後は天候回復の兆しがあったので、4人だけで中央コースから酸ケ湯へ下った。トレイルもあり、シールなしで行けた。新雪は出足の少しだけであったが、これもよかった。酸ケ湯では、女性2人は内風呂のあと千人風呂にも入り、男性(ラ・ランドネではない)に見られたという貴重な体験の一日となった。
4月2日(月)
雪は降ってはいないが、強風になるとの予報。高田大岳を目指して酸ヶ湯からシール登高を開始。トレイル、道標もあり、順調に行くが、地獄谷に出た頃から強風とホワイトアウト状態に。かろうじて竿を頼りに仙人岱ヒュッテに到着した。小岳から高田大岳、猿倉温泉の予定ルートは、強風のため断念した。小屋でゾンデ棒を梁に使うツェルトの張り方を練習し、携帯電話でバスの時間を確認して、滑走を楽しみながら下山した。
午後の時間ができたので、ツアーに参加。風がますます強くなり、気温も上がってきた。ダイレクトコースから右に入り、モッコ沢に合流するコース。雪質が気温のせいか悪雪となり、皆苦労しながらやっと滑り終えた。春の雪質の急激な変化に驚いた。強風のためロープウェイも止まってしまった。
コースタイム:酸ケ湯850…………仙人岱ヒュッテ1010〜1100-------酸ヶ湯1125

[リーダーから]
 「『八甲田は、酸ケ湯で自炊』のアンチテーゼ!、城ケ倉温泉でゴージャスに」という狙いは達成したが、高田大岳の大斜面満喫は2002シーズンの課題に繰り越し。
 市営シャトルバスは、4月中旬以降の週末だけなので、箒場岱方面への下山は要注意。