2005年 二王子岳 会山行報告

日程:2005年3月5日(土)

参加者:杉原(L)、小林、蓮見、松井、潟見(記録)
コースタイム:
【登り】登山口8:00……二王子神社9:40……避難小屋下12:30
【下り】避難小屋下13:00――二王子神社14:30――登山口15:00

二王子岳は飯豊連峰の前衛の山で、山麓や山頂に神社がある信仰の山だ。飯豊連峰や日本海の眺望がよいらいしい。  7時丁度に新発田駅前に5人が集まる。駅前ホテル泊1名。駅前P車中泊1名。早朝新幹線・羽越線経由着3名。チャーター10人乗りタクシーで登山口へ。金沢ナンバーの車が一台駐車している。すぐにスキーにシールを付け、8時に出発。かなりの積雪の林道を上がって行く。先頭を交代しながら一列になって。雪が降り始める。左側が少し広くなっているのは、田圃が階段状に雪の下にあるのだろう。その先の林の、垂れた木々にも雪がしんしんと降っている。静寂の世界だ。日本の雪国の風景。ビンディングの規則正しいコツコツの小さな音が、わたくしたちが今、歩いている証しだ。 やがて谷川の音がそれに混じり始めると、斜度が増してくる。しばらく上がって行くと二王子神社の駐車場案内の看板の横に階段らしい急な斜面があり、先行者のスノーシューのトレースはそこにあるが、われわれは林道をそのまま進み、左折すると二王子神社についた。立派な建物だ。屋根には雪が2メートルはある。ここからが登山道だ。休憩をとり、10時にそこを発った。
雪はやんだが、眺望はきかない。暫くは杉木立を繰って登る。過ぎるとナラなどの雑木林の斜面。先行のスノーシューのトレースを借りたり、ラッセルしたりで稜線を登っていく。傾斜が一段と急になる。スキーではきつい。ゆいでリュックに付け坪足であがる。が、雪を踏み抜いてなかなか登りにくいところで、時間をとられる。そこを過ぎスキーを履き直して、さらに登り、傾斜の緩やかになったところで12時半。昼食ということになった。相変わらず天気は回復しない。ほんの1分ぐらい下界がちらりと見えたときがあったが、すぐに幕を閉じてしまう。リーダーよりここで登りを終了したいと提案があり、了解する。先行者が下山してきた。若い人だ。「避難小屋までで予定通りUターンしてきました。小屋から5分ぐらいですか。」と単独で下りて行った。
 1時に下山を開始する。左右にトレースを見失わないよう往路を滑る。少し重いが、そこは新雪。シュプールを描いて下って行く。大きな斜面はないがそれはそれで楽しい。が、杉木立は密植しすぎる。滑るのでなく、スキーを履いたまま下山していく感じ。傾斜が緩やかになったと思ったら二王子神社に到着だった。2時半。キャンプ場炊事場が下にあり、下りてだしっぱなしの水道蛇口から水を飲む。美味しい。ふと柱を見ると、「飲料に適しません。飲まないでください。」の掲示。リーダーはタクシーを手配の電話。 あとは林道をひたすら滑る。3時に出発地点に到着。すぐにタクシーが来て、新発田駅に3時40分到着。解散。
 今年は雪多し。天気は如何ともしがたいが、飯豊連峰と日本海を見たかったな。でも、しょうがないか。それなりに楽しかったし。 リーダー、ご一緒の皆さんに感謝。

(潟見 記)