2006年1月 八甲田山 会山行報告

1月20日(金) 天候:雪

1名は車で、2名は飛行機で、「青森上空は雪、着陸出来ない場合は…」と言うことだったが無事着陸。空港で迎えのタクシー(バス)がわからなくてしばしウロウロ、除雪で狭くなった道路を八甲田へ。曇天の八甲田山荘には井上さんが既に到着。
着替えてリフトを2本滑る。重たい新雪。ここで3〜4年前からリフト券の年越しは不可となっていることが判明、ロープウェイ券は大丈夫とのこと、午後からガイド倶楽部のツアーに入る。 午後は変形モッコへ。フォレストコースを途中まで、ロープをくぐって斜面に入り、途中からモッコ沢とフォレストの中間尾根を降りて最後はフォレストへ。雪景色の森はため息の出る美しさ。

1月21日(土) 天候:雪

午前中、頂上駅は軽い地吹雪状態だが銅像コースへ行くという。偽田茂萢岳に登って前岳との鞍部を登って抜ける。ハイライトの前岳の手前斜面、広くて傾斜があって良い斜面だが視界が悪くてコースの全貌が見渡せない。でもこの時期ここに集まるメンバー、皆足に自信があると見えて我先に飛び出していく。しっかり踏み込むとズブズブと沈み込むが、底があって浮き上がってくる。しかしターンの度に少しずつ加重が遅れ、最後に転ぶパターンが多い自分の下手さ加減がよくわかっていやになる。下手なりに風景と雪に慰められて環状道路へ。
午後はカモシカコース、偽田茂萢から南西斜面に入り寒水沢の上部を渡り、沢に沿って毛蕪岱を抜けてロープウェイ駅より上部、酸ヶ湯側の道路に出てくる。毛蕪岱は全てラッセルなので交代要員がいないと苦しい。寒水沢に降りてくる所の斜面の滑りが比較的長い。
午前午後とも天気は良くないが、今頃の客はみんな新雪ねらいだろうから、ガイド倶楽部としてはツアーコースに入らないと納まらないということ?

1月22日(日) 天候:雪

 3日間とも降ったりやんだりの天気だった。本日も午前は銅像コース、午後はカモシカコース。ハイライト部分は昨日とは滑る場所を変えて、でも傾斜のないところでノートラックに突っ込むと出てくるのにかなりのアルバイト、そこで転ぶとさらに悲惨な状態に。
「八甲田は1月の終わりがいいんだよ。荒れることもあるけど、最高の雪質が楽しめるし、空いているし…」。20年前のガイドの言葉である。今回ロープウェイの隣が宿泊場所なのでゲレンデも滑れるだろうと思ったが、毎日ツアーに出て滑る時間がなく、リフト券を余らせたのはうれしい誤算だった。
今回のメンバーの足前は私より数段上なので、皆それなりに楽しめたと思う。個人的には20年ぶりに昔の友人達と滑った。午後のツアーの終了後、風呂に入ってから1名は北海道へ2名は帰京、青森発の最終便が雪で40分遅れて最終電車で家にたどり着いた。

(山本 記)