2006年4月 富士山 会山行報告

4月15日(土)

朝7時、木村車で西国分寺駅南口を出発し、中央道からスバルラインへ。 近づくにつれ、薄照りの中に富士の全容が雄大に迫る。期待に胸を膨らませながら、8時10分、スバルラインのゲートに到着。だが、ゲートの開門は9時。50分も待たねばならない。その間装備をすべて調えることにし、シール貼り、着替えを済ます。5分早く開門してくれたので、いち早く飛び出し、9時15分駐車場着。
9時30分登行開始、薄曇りで風もなく寒くもない。雪も硬いザラメ状で程良く締り、登るには絶好の天候状態だ。一般のコースを取らず、木村さん得意の斜度のきつい直登コースで、高度を稼ぐ。10時35分、溶岩の露出した2,560m地点で小休止。何故かここも無風状態。見下ろすと、右手に山中湖、眼下の彼方に河口湖等がうっすらと望まれる。10分程で登行再開し、まもなく斜度きつくなったので、クトーを着ける。
 12時、休憩昼食。靴擦れが痛むので、テーピングを張り替えす。ひどい外反母趾の上に扁平足で、ゆるい靴を履いているせいか、いつも靴擦れに悩まされる。何か良い方法ないものか。12時半、登行再開し、ひたすら高度を稼ぐ。
 1時5分、3,150mまで登り詰める。予定の時刻を過ぎたので、登行中止し、滑走準備をする。風も強まり曇って来たが、まだ視界は下まで利く。バーンはアイスバーン状で硬く、スリップする。先ず、木村さん先頭に滑る。私は滑り出した途端スリップして転倒、そのまま70〜80mほど滑落する。スキーが外れ、バーンが急で硬いので、なかなか履けない。佐藤さんと金子さんの助けを得て着装。再び滑り出すと、また突然スキーが外れた。左右同じ調節なのに、外れるのはいつも左。左が利き足だからなのか。木村さんがドライバーで締めてくれた。
 その地点からは固めのザラメで雪質が良いので、一人一人順番に滑走を楽しむ。木村さんの華麗な滑りに金子さんが感嘆の賛辞を漏らす。佐藤さんも金子さんも軽快な滑りだ。やはり、滑走はバーンの雪質次第だ。この時期にこんな良い雪質で滑れるとは、感激……。中間地点の露岩で小休止し、写真撮影。皆、満足の様子で表情がいい。
 滑走再開し、しばらくの間思い思いに爽快に滑った。下るにつれて、次第に雪重くなり、回転しにくくなる。やがて、硬いクラフト状になり、ジャンプしないとスキーが廻らない。硬いガリガリのクラフトにしばし手こずりながら、2時15分、駐車場に到着。スキーヤー、ボーダーは意外に少なく、それぞれ1組ずつしか見かけなかった。下山した我々に観光客近寄ってきては、感嘆の声を上げる。ちょっといい気分。来週からはゲートが6時に開くそうだ。早出して、是非山頂を極めたいものだ。2時40分駐車場を後にし、途中、後日の為に大沢口で車を降り、登りルートを少し探索した後、河口湖で温泉に浸かり、6時前に西国分寺で解散。
条件良く、メンバーに恵まれた満足のいく富士山行でした。是非、再チャレンジしたい壮大なバーンでした。同行の皆さん、色々とお世話になりました。有り難うございました。

(関 記)