2007年1月 日本雪崩ネットワーク セイフティキャンプ参加報告

講習内容

<初日>
9:00 集合
9:15 挨拶、スタッフ紹介、イントロ
     雪崩の形成と性質、雪崩地形
     積雪安定性に影響する要因
     山岳の積雪・基礎
12:00 昼休憩
13:00 セルフレスキュー・戸外
      積雪の観察等・戸外
17:00 一時解散
19:30 バックカントリーでの移動
      まとめ、翌日の説明
21:00 終了

<2日目>
 8:00 栂池高原スキー場ゴンドラ乗り場・集合
      BCへ出発、行動判断
      プロファイル&安定性テスト
15:30 ゴンドラ乗り場着
16:00 下山後再集合、まとめ
17:00 解散


所感

アバランチナイト、ランドネの勉強会と、JANの雪崩講習会に参加させていただきましたが、いまひとつJANの提唱していることが理解できていませんでした。無事に行ってきてしまった場所の雪データをとることに意味があるのか、だいいち雪上でいちいちデータを記録するなんて面倒だ、好条件でも雪崩はおきてしまうなら結局「運」の問題なのではないか、雪崩にあいたくなければ山には行かない、これしかないのでは?と、かなり否定的に思っていました。
しかし、今回、二日間の講習会に参加させていただき、そんな疑問はとんでもない誤解だったことがわかりました。講習を終えて、ようやく、JANのホームページにあった言葉、「世界でも有数の雪に恵まれたこの国の人々を埋もれさせるのではなく、雪の上に立たせること」のほんとうの意味が理解できたように思います。
雪崩に対するきちんとした知識を持ち、積雪などの情報を収集し、科学的な根拠にもとづく判断をすれば、かなりの確率でリスクを回避することができるのです。山から離れるのではなく、安全に山を楽しもう、という理念はすばらしい取り組みだと思います。
私もようやく山を必要以上に恐れることなく、あのすばらしい世界を引き続き体験していきたい、という前向きな気持ちを持つことができました。

雪崩が発生する確率が最も高い斜度は30度から45度だそうです。しかし、その角度がいちばん快適に楽しく滑れる、または登りやすい斜度でもあります。雪崩が起こる可能性があるから、という理由で30度から45度を避けるのではなく、逆に、今日、今、この時なら大丈夫!という判断を、きちんとしたデータをもとに判断することができることをおしえていただきました。
プロープはザックにしまっておくのではなく、常にいろんなところをさしてみて、雪の状態を把握する、というのもてっとり早い方法でお勧めです。お恥ずかしいですが、私にはビーコン、スコップ、ゾンデは、今まではただのお守りでした。今後は、積極的に活用します。
雪上でのビーコンの練習も有意義でした。捜索方法のコツを少しですが習得できたように思います。これからどのように習熟していけばいいかがわかりました。ゲーム感覚で練習すれば、かなり楽しいです。

今回の講習に出たメンバーで、雪崩の勉強をする姿勢を持たない人、滑る前や登る前にプロープなどで雪の状態を確認しない人、ビーコンの操作がわかってない人とは山へいっしょにいけないよね、という話しをしました。逆に、私の場合は、今までいっしょに行ってくださった方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後は、ビーコンの操作もきちんと勉強し(今回の研修で、前よりはずっと使えるようになりました!)、万一のときには迅速に行動ができるようにします。信頼していただける存在になるようがんばります。
是非一度参加されることをお勧めします。

(木村由佳里 記)