2007年1月 白馬天狗原山ノ神交流山行 山行報告

1月27日(土)

26日夜半五竜遠見スキー場エスカルプラザにそれぞれ集合し仮眠をとる。仮眠施設は1泊1000円の簡易ベットの大部屋だが意外と静かでよく眠れた。

27日早朝各自食事を済ませ、それぞれの車で栂池スキー場ゴンドラに向かう。天候はいまいちだが行動にはさし使いない程度。ゴンドラ上部駅8時45分、いつもであればもう1本リフトを乗るが、天候のせいかリフトはまだ動かずシールをつけゲレンデを登る。
ゲレンデから通いなれた天狗原の山道に入り軽いラッセルが始まる。しかし成城小屋を過ぎたあたりから深くなってスピードが落ちてしまい時々風雪が舞う天候に変わってきた。 天狗原前の急斜面で近くを平行して登っていた3人組に会うが。先頭の若い人が一人で力強いラッセル、後続のボーダー2名は追いつけない。われわれも彼のトレースを使わせてもらい、追いついてラッセルを変わるがしばらくしてまた彼が先頭に立つ。彼が言うにはハーフサイズのシールのため、踏み固められるとスリップを起こして登りづらいからだと言う。とうとう天狗原までお言葉に甘えてしまった。
しかし時間は12時30分、天候もあまり良くないし、このまま山ノ神までラッセルを続け白馬乗鞍スキー場に下るには少し時間が足りないようで、ここから往路を戻ることにする。風雪の中でシールをはずし下降に入る。1月始めに来た時は降りラッセルでかなりの時間を費やした斜面も、今日は気持ちよく下ることができそうだ。
時間もあるので、急斜面の始まる部分で、先日JANの講習を受けてきた木村彰さんにピットの掘り方の講習をうける。風雪の中での弱層テストは楽ではないが、やはりゲレンデの隅で掘ってもあまりリアリティはないが、ここでは自然と真剣になる。
1時間ほど講習をしてもらい下降に入った。深雪の斜面が終わり今年は雪の少ない沢筋のトレースにはいいたため、1人が開いた大穴に落ちるトラブルも起きたがスピードをおとしていたため大事には至らず、所々ショートカットして深雪を楽しみ15時50分ゴンドラ乗り場に着いた。
それぞれの車で今宵の宿に向かうが、宿のそばで田原さんの車がいつもなら雪で埋まっているだろう段差にはまってしまうトラブルが発生。自力は無理で搬出に地元の業者に来てもらうことになった。 本日の宿は白馬乗鞍スキー場山麓にある「星の家」自家製のホークソテーが気に入ったクリスに言わせれば日本にきて1番おいしい夕食だったそうだ。


1月28日(日)

翌日はうって変わって良い天気、田原車の搬出のためた残った者以外はヒヨドリ峰、早めに帰るつくば組みはゲレンデに向かうが、好天すぎて滑りはいまいちのようだった。
搬出に残った3人は無傷で搬出できた車の走行テストのため白馬駅近くの蕎麦屋と山道具屋に出かけた。山道具屋(名前は忘れてしまったがジャスコの傍)はなかなか充実、地元で必要な最新の装備が全てそろうのは、やはり白馬が素晴らしい山スキーのフィールドだからでしょう。
今回の計画は、昨年実施した妙高集中山行の計画を今年もと、木村彰さんより提案され実行されたものです。前山の雪崩事故で集中山行を中止してはの声もありましたが、会員皆さんで行う山行を続けるべきとの声で計画されました。しかし今回集まったのは9名。この時期、このコースでは仕方がないのでしょう。個人的にはこれくらいのラッセル山行はどなたでも参加していただきたいのですが、来年は一工夫して皆さんが参加しやすい計画を考えようと思います。

(村上 気)