2007年3月 乗鞍高原〜野麦集落 会山行報告

3月17日(土) 天候:薄曇り

 八王子駅南口を朝8時に1台のボックスカーで出発し、昼過ぎに乗鞍高原駐車場に到着。野麦越えは翌日の予定で、今夕はカモシカ平(1,990m)に幕営なので、午後はゲレンデを何本か滑る。テントは会装備のエスパーと個人2人用の2張。夕食はボタン鍋。
 翌日幕営用具は個人のシュラフ、エアーマットを含めテントキーパーに委ね、車に降ろしてもらい、野麦へ車で回送してもらう。由布さんは自分の荷物と併せ、テントなどを降ろすのにリフトが旧式で遅いので、乗鞍のゲレンデ上下を5往復するのに3時間少々かかったとか。


3月18日(日) 天候:快晴、風少し

行程概要

 テン場をリフト始動前の7:30出発、早くもリフトの動かないゲレンデ下を5時に出発した物好きがカモシカ平にシール登高してきた。位ヶ原10:00、クトー装着10:40、前川源流11:05、高天ヶ原鞍部(2,780m)12:00の登高時間4時間30分。野麦集落林道終点(1,400m)17:15の滑降5時間15分で登りより時間長く、ルート取りや集結に時間がかかるルートであった。


GPSトラック図

リーダーからのコメント
1.高度2,500m以上は沢筋を除き完全に氷結(アイスバーン)しており、位ヶ原でクトーを着けるタイミングをもう少し早くすべきであった。
2.位ヶ原から前川源流へのトラバースで、パーティーの前後が離れた。滑落が予想され、その状況把握にはパーティーはまとまるべきであった。
3.アイスバーンでの滑落にはヘルメットが有効で、特にテレマークでは滑降でも踵が固定されておらず、滑落状態なるとエッジ停止が困難。的場さんがヘルメットを着けておられたのはよかった。
4.携帯電話が通じない野麦集落への車の回送で、車載の無線機が役にたった。ハンディー機VX-2出力1Wでは電波が届かず、中館さんの5Wで連絡が取れ、やはり高出力でないと・・・。
5.今回パーティーのまとまりよく、ヘッドランプの世話にならずに下山できたことに感謝。

(大坪 記)