2008年2月 八幡平・裏岩手 会山行報告

2月9日(土) 天候:晴れ

テント場(8:50)・・・尾根取り付き・・・三石山荘着(12:20)・・・三石山山頂(13:30)−北東尾根1,345M(15:00)−林道(16:10)−テント場(16:30)

2:30松川温泉の除雪行き止まりのテント場に、車3台で11名全員集合。東京から6〜7時間。猪俣さんからお借りした大テント(9人が寝てジャストサイズ)で快適。
7:00に起床、快晴、岩手山がそばに見える。そばに地熱発電所が蒸気をもうもうと立てている。この蒸気は山頂からも眺められた。8:50テント場を出発し、松川荘そばの三石山ルート(ツアーNO1掲示)の急坂の尾根に取り付く。10:05 1,031M付近のやせ尾根で小休止。見晴らしよく岩手山が大きい。大松倉山の広大な裾野のオオシラビソの林間を行き、12:20に三石山荘着(ツアーNO50掲示)きれいなトイレもある良く整備された避難小屋で昼食。
13:00三石山斜面を北西側から登り、30分で三石山山頂手前の小ピーク到着。岩手山を見上げ、岩手連山を一望できる大展望台である。ここのカリカリ斜面を少し下がり、13:40シールをはずして、目前の大斜面を北西にトラバース気味に滑降開始。前方に見える北東尾根に取り付くために再度シールをつけ、室岡リーダーと上林さんの先導で、北へ登りかえして15:00北東尾根の分水嶺1345Mに到着。ここから北東尾根の北斜面の林間を滑降することに。16:10に林道到着し、さらに20分でテント場着。
さっそく、松川荘の温泉に入り、汗を流した。ここのお湯はかなり熱く、あの有名な松川地熱発電所のそばの温泉だから熱いのかと妙に納得。その後、大テントで全員集合の食事と団欒。快適で楽しい1日でありました。10:30就寝。

(福原 記)


三石山荘前にて


2月10日(日) 天候:雪

テント場(8:00)・・・林道取り付き・・・源太ヶ岳(11:33)−登り返し1020m−林道−テント場(15:25)

6:00起床。A班ぞうすい、B班ラーメンの朝食。 深夜から雪が降り続いていた。
8:00テント場出発。林道を進み登りやすそうな沢から取り付く。 夏道に合流するまでの登りが少々きつく交代でラッセル。雪は重めだが、1000m以上になると軽くなる。
1146mのピークからは夏道に沿って登る。風がやや強い為、室岡リーダーから「今日は山頂にこだわらず滑りメインで行く」との事で出発したが、登るにつれて風が弱くなっていった。2回目の休憩時に「山頂へGO」と変更。樹林帯を抜けた途端、強風&視界不良。上林さんを先頭に間隔を開けて進み、源太ヶ岳山頂到着。
昨日と違い何も見えない。寒さに耐えながら早々に写真を撮り、コンパスとGPSをたよりに木村さんを先頭に滑走開始。山頂付近の雪は風に飛ばされガリガリ。慌てて樹林帯に滑り込む。すると風も収まり視界も良好。途中、福原さんが沢にはまり脱出不能になるも(注1)、無事救出され滑走続行。ビデオや写真を撮りながら林間を滑る。
1020m付近で、再滑走の為に1146mのピークまで登り返す。その後は班ごとに林道まで本日最後の滑り。 テント場へ戻るころには雪もやみかけていた。明日の天気が期待できそう。

本日の温泉は峡風荘。2年前に改装し外観がきれいになっている。風呂は昔のままで洗い場が広い。 テントに戻り、夕食はA班タイカレー、B班キムチ鍋。アジア料理の祭典だ。ビールを大量消費する。その後は早寝組とアルコール組に分かれ23時就寝。

(清水 記)

(注1)福原さんのコメント
いいかげんなキックターンでバランスをくずしたのが転倒の原因。基本どおりの技術をしっかり身につけます。沢筋には見えない深い穴が隠れている。沢筋では慎重な行動を痛感しました。穴の中では大声出しても聞こえず、ビーコンは機能しているにしろ、笛をすぐ出せるよう、身に付けるようにします。


源太ケ岳のブナ林を登り返す


2月11日(月) 天候:晴れ

テント場出発(8:00)=下倉スキー場(8:30〜12:00)

5:45起床。朝食は共にうどん。 テントを撤収し、下倉スキー場に向かう。各自半日券のリフト券を購入し、ゲレンデ内フリー滑走。朝一番のゲレンデはランドネ専用ゲレンデみたい。 
10時頃集合し、ゲレンデ脇の林間を皆でこっそり滑る。途中ハイクアップし南斜面を滑る人とゲレンデ脇を滑る人とに分かれて滑る。 再集合の後最後にトレイン滑走し、3日間の山行を終了。
締めの温泉は松楓荘。湯治場的な建物で洞窟風呂(混浴)もあり、入浴後は温泉たまごかアイスが食べられる。 これで松川温泉を全制覇!その後、インター手前のラーメン店で食事をし、帰京。 山良し、雪良し、温泉良しの3日間でした。

(清水 記)

《反省と課題》
2日目の源太ケ岳の滑走の際、最終滑走者を明確にしないで滑り始めてしまったため、福原さんが沢の穴(約2.5M)にはまったことに気がつくのが遅れ、穴から引き上げるまで時間がかかってしまった。
(室岡)