2008年2月 十石山 会山行報告

2月1日(金)

 藤澤車と野村車は別々に集合して乗鞍高原観光案内所に向かう。乗鞍高原に到着するまで道路にも道路沿いにもほとんど雪は無い。いつものように観光センターの軒下にテントを2つ張り、軽く?前夜祭。


2月2日(土)

ゲート(9:10)…林道からの分岐(9:50)…1755m(10:45)…十石山山頂(15:10)

 テントの中で朝食を取って白骨温泉に移動。有料道路のゲートに車を停めて出発の準備をしていると4〜5人の山スキーのパーティーが降りてきた。途中まで登って降りてきたとの事。
 9時10分に出発。しばらく林道沿いに歩き、いつもは3個目の大きなカーブで急斜面の登りに入っていくが、今回は雪が少ないので林道沿いに1567mのピークを大きく回り込んでみたが、このルートは無駄な体力を消耗することが無く正解だった。林道からコルに向かい最初の急斜面へ登りとなる。しばらくラッセルすると先行トレースと合流して使わせてもらう。いつもは1750m付近の台地まで大汗を掻いて登るが、やや右(北)寄りのルートであっさり台地に着いてしまった。ここから1835mのピークを経由して徐々に尾根沿いの登りに入っていく。
 先頭のヴォルフが凄いスピードで進んで行き、とても追いつけない。先行トレースを使って歩いていくと途中から尾根の南側に逸れて2050m付近で急斜面に入ってしまった。ここで雪質が急に変わり、先頭を行く藤澤さんと数名が足元でワッフ音を聞いたと言うので十分に間隔を取って急斜面の短いトラバースを通過した。ここから尾根へ登り返して、以後尾根を忠実に登る。先行トレースもここで終わりで、ヴォルフに先頭を頼んでひたすら登っていく。
 森林限界を超えたところでやや右(北)にルートを取りここからは大西さん先頭で登っていく。風でハードパックされた斜面を登っていくと小屋が見え、まずは山頂へ。うす曇で景観はイマイチ。気温も低く長居は無用と小屋に入る。
 小屋の冬季用の入り口は針金で縛ってあり今宵も我々の貸切のようだ。真っ暗な小屋に入り2階の床に小屋の備品の銀マットと毛布を敷いて宴会場を作成。いつものように小屋のほとんどが雪に覆われた稜線上のこの小屋は天然の冷蔵庫で、豊富な備品がありがたい。一息つくともう夕食を作り始めて良い時間で宴会の開始。藤澤さんが次から次へと手際よく前菜を出してくれ、メインの海鮮鍋もボリュームたっぷり。ともかく寒い小屋なので食べて酒を飲み続けるしかない。あまり飲まないヴォルフと鈴木さんが寒そうで気の毒だった。夜半から風が出始め、外での用足しが少し寒かった。


十石小屋の前にて


2月3日(日)

十石小屋(9:40)−白骨温泉(12:45)

 6時半起床で直ぐに昨晩の鍋の残りで雑炊を作って朝食。今日は下るだけなのでのんびり仕度をしていたら出発が9時40分になってしまった。
 やや風があるが視界は有り問題無し。森林限界より上は風でパックされて滑りにくかったが、樹林帯に入ると軽い深雪で皆歓喜を上げて滑る。昨晩予想以上に降雪があったようだ。登っている間はあまり期待していなかっただけに皆大喜び。1950m付近まで尾根のやや南よりの樹林帯の深雪を楽しみ、そこから尾根に向かってトラバースすることにする。樹林が濃いため長い距離を一気に滑ることはできないが、そこそこ深雪を楽しめた。雪の量としてはまだまだ少なく凹凸が多い。途中から軽い雪が舞い始め、幻想的な雰囲気となった。1950m付近の南へ向かう顕著な沢の入り口から方向を変えて尾根に向かってトレバースを開始。ウンザリするほど沢山の小さな沢を越えて登りのトレースに合流。
 最後にシールを着けて少しだけ登り返して、1530mのコルに向かう最後の急斜面の深雪を楽しみ、夏道沿いのルートで林道に戻ってフィニッシュ。最後のトラバースにかなり時間がかかり、小屋から3時間もかかってしまったが大満足の下りであった。
 いつものように白骨温泉の「泡の湯」に行くが、本館の大露天風呂は時間切れで入れず、日帰り用の露天風呂に入ったがお湯があまりにぬるくて寒い思いをした。風呂から出ると吹雪で、中央高速は東京までずっと雪が降り続いてびっくり。

反省点:

(上林 記)

藤澤さんからの成果と反省点:

成果: 反省点:

十石山GPSトラック図(登り:赤下り:青)