2009年1月 かぐら山スキー入門講習会報告

東京スキー協の山スキー行事で、かぐら山スキー入門講習会を実施しました。 申込者が少なく、開催が危ぶまれましたが、2名のお申し込みをいただいたので、予定通り実施しました。

1月17日(土)

9:10越後湯沢駅集合、宿の彦新さんに迎えにきてもらい、宿へ。着替えてゲレンデへ送っていただく。初滑りの方がいらっしゃったため、みつまたスキー場の下のリフトを何本か滑って足ならし。その後、かぐらスキー場へ移動し、かぐらゴンドラで上へ。ゴンドラ山頂駅のレストランで昼食後、和田小屋の横のリフトで最高地点へ上がる。
シールをつけて、登山ゲートから山へ入る。すでにシュプールがついており、ルート取り不要。ただし、参加者の方には、シュプールは信用せず、地図をみてルート取りをしていただく。そのまま、とくに苦もなく、運休中の第五リフトの上まで登る。第五リフトから滑降開始。
まずは、春はゲレンデになると思われる、リフト右手の斜面を滑る。天気は雪だが、吹雪くほどではなく、視界もあって良好。適度に乾いた雪の積雪があり、快適。そのままリフト左手の沢に入る。沢の下は傾斜が少なく、ボーダーなどのシュプールがくっきりとついており、滑りにくい。沢に折りきらないようなルートをとろうとしたが、右手に見えているゲレンデ、林間コースにはなかなか出ることができず、苦戦してしまった。なんとか和田小屋の上にたどりつき、初日は終了。


1月18日(日) 天候:快晴、ほとんど無風、視界良好な状態。

快晴、ほとんど無風、視界良好な状態。昨日と同様、三俣のリフトからかぐらへ移動し、ゴンドラとリフトを乗り継いで最高地点へ。シールをつけて、登山道へ出る。昨日とうってかわって、ものすごい人数が入山準備をしている。こんなにバックカントリー人口がいるとは知らなかった。びっくりだ。私たちの前にも数十人、後からも、少なくとも30人くらいは続いている。
この日もルート取りの苦労はなく稜線へ向う。途中、1900m地点くらいから、シュプールが右と左へ分かれる。右は、稜線をトラバースして中尾根へ向うルート、左は神楽ヶ峰へ登るルートだ。参加者のご要望をうかがい、左のルートをとる。そのままつめて神楽ヶ峰の頂上を踏むが、三角点などがあるわけではなく(雪にうもれていた?)、どこが山頂だか判然としない。
当初、中尾根に向うつもりだったが、あまりの人の多さをみて、急遽神楽ヶ峰から下降することに変更。上の芝ルートを下りる。こちらは斜度はゆるいが、人も少なく、ノートラックのバーンもまだまだ残っていて快適だ。途中の景色のよいところで昼食をとり、そのまま林の中をかぐらよりにルートをとりながら下降、13時頃には田代とかぐらの連絡コースにたどりついた。あとはゲレンデを下まで下って、無事宿へ帰りついた。
かぐらは、リフトの上から簡単に登ることができ、あまりきびしい急登もなく、下降もほとんどのルートがゲレンデへ降りるので、安心して滑ることができる。雪は軽めの深雪で、まさに山スキー入門としては絶好のコースだった。
参加者にビーコン不携帯の方がいらっしゃったのは残念だったが、事故もなく無事終了してよかった。今回、はじめて、未熟ながらも教えるという立場に立ち、たいへん勉強になった。参加者の方がどこまで理解してくださったかはわからないが、今までおしえていただいたことのありがたさを実感した。2日目は、参加者のレベルに差があったため、ひとりを室岡リーダに預かっていただき、ランドネと行動をともにさせていただいた。参加者の満足度もあがったと思われる。 以上、ご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

(木村ゆ 記)