2009年2月 遠見尾根 会山行報告

2月20日(金)

21時に小田急線「千歳船橋」駅に集合する。一人だけ間違えて京王線「千歳烏山」駅に行ってしまい、「八幡山」駅でピックアップして関越を目指して環八を北上する。長野道「長野IC」を降り、白馬に向う頃には雪が降っており雪道の中慎重に運転をする。途中コンビニに寄り買い出しをし、神城の民宿「かねちょう」に深夜1時頃到着。軽く酒宴を開くが、恒例の猪俣シェフのつまみにお世話になる。明日の行程などを話しながら、ほどなくして就寝につく。

2月21日(土) 遠見尾根・一ノ背髪〜平川 天候:

翌朝8時から朝食を頂くが、朝食の割には品数の多い満足のいく食事である。外を見ると強風が吹いており、今日の行程に不安を感じながらゆっくり宿を出発する。白馬五竜スキー場に着くと、案の定ゴンドラが止まっており、暫くレストハウスで談笑しながら動くのを待つ。11時過ぎにゴンドラが動き、長蛇の列を並びやっとゴンドラ頂上に降り立つ。さらに上のリフトは動いていそうもなかったので、そこでシールを装着し登り始める。風は強いものの快晴で、クラストした雪面にシールを食い込ませながら着実に高度を稼ぐ。
山スキー3回目の角田も何とか皆のシール登高に遅れまいと必死に登る。汗をかくも、前回の綿の下着とスキーウェアと違い、下着からアウターまで新調したこともあって快適に登ることができる。稜線に出ると風も強く慎重に進むが、2時間ほど登ると標高1892mの小遠見のピークに立ち、小休止をする。強風の中、手際よくシールを剥がし記念撮影の後滑降の準備をする。
遠くに連なる北アルプスの山々を目に焼き付けながら、ピークから少し下りドロップポイントに立つ。クラストした急斜面を村上Lがさっそうと滑り込み師匠の腕前を見せる。多少足がすくむも皆あとを続く。迷いやすい尾根を村上Lが先導し、後続は深雪に足を取られながらも必死で滑る。少し滑ると雪も軟らかくなり、快適な滑走になる。雪の上を跳ねるように滑り高度を下げていく。ずっと降りて行くと沢があり堰堤が見える。今年は雪が少ないのか川幅が広く、板を外して渡渉する。初めて経験する角田にとってはドキドキである。
沢沿いの林道を下りながら途中小休止していると、後ろから来た二人組が「トレース使わせてもらいました。ありがとうございます。」とにこやかに通り過ぎて行った。最後には大きな堰堤を渡り、白馬47スキー場に着き一日目の行動が終わる。シャトルバスがないのでタクシーを呼び、2台に分乗して宿「かねちょう」に戻る。
風呂を浴び、夕食の前の酒宴がビール、ワインに囲まれて盛り上がる。またしても猪俣シェフの手作りのつまみにあずかる。美味しい!夕食後も飲みながら色々なことを語り合い、11時頃散会となる。



2月22日(日) 天候:

8時過ぎに宿を出発し、栂池スキー場に向かう。長蛇の列のロープウェイに乗り込み、一本リフトを乗り継いで出発点に立つ。風も少し強く吹いている中、シールを手際よく装着し登高を始める。1時間ちょっと登ると外国人パーティと出会う。ドロップポイントを探し、ピットを掘る。急斜面のため、室岡さんがロープを巻き少し下って弱層テストをする。大丈夫だろうとの判断で滑走する。
雪は柔らかく気持ちよく弧を描きながら滑る。滑走する姿を室岡さんが写真に撮りながら皆ポーズを決める。気持ちよく下ってきたところで休憩し、昼食をとる。お湯を沸かしカップヌードルを作って食べる。春のような暖かい日差しを浴びながら至福のひと時を過ごす。休憩後トラバースぎみに下り、再びシールを装着して登り始める。1時間弱程して1598mのピークに立ち、シールを付け滑降する。
沢沿いに下って行くが、沢が雪で埋まっていないため、前日に続きまた板を外して渡渉する。最後は白馬乗鞍スキー場の上部に付き、ゲレンデを滑走して下まで降り、本日の行動が終わる。16時半に出発する無料シャトルバスに乗り、車を止めてある栂池スキー場駐車場に向かう。帰りに木崎湖にある温泉に入るということで向うが大渋滞。温泉入ってその場で食事をし、出発をしたのが19時40分頃。
車中、帰りの終電を気にして「急いで行って下さい」との指令を受け、豊科ICから石川PAまでノンストップで行く。解散場所の小田急線「千歳船橋駅」に10時40分頃に到着し、ホッとして笑顔で解散。事故もなく楽しく終わりました。