2010年2月 船形山 山行報告

2月27日(土) 天候:小雨のち曇りのち晴れ

内水面試験場9:40…升沢登山道入口…1100mテン場11:50…三光の宮…ニセ蛇ヶ岳14:00−テン場

 雨で中止となる会山行もある中、室岡リーダーの決行!とのメールで藤澤車グループは金曜日21時30分赤羽駅集合となる。東北道の中でも雪が多い那須付近で+10〜+12℃との表示であり、更に雨が強まる。仙台観光への変更が頭をよぎる。
 木村(あ)車と安達太良SAで合流し更に北へと向う。泉PA出口で木村車を待つがなかなか来ない。GPSの故障とのことで泉PAを通り過ぎてしまったようで先々が思いやられる。
 翌日は霧雨の中、登山道入り口である内水面試験場へと向かう。駐車場には車が2台あり先行者も居るようである。夏道沿いに硬い雪を登りだす。雨もやみ、昼過ぎには青空も見え出し、阿部パワー(晴れ男?)を自画自賛する。三光の宮手前の1100m付近に絶好のテン場がありそこでテントを張る。
 テント設営後蛇ヶ岳に軽身で向う。天気も良くなり、三光の宮にて記念撮影。にせ蛇ヶ岳で14時となりタイムアップ。そこから滑降となるが、雪が硬く、そのうえ前日の雨で雨道の凹凸もあり木村師匠も手こずる難しさ。私は、ビデオ撮影してくれている大西(ヴ)の前をへっぴり腰で通り過ぎる。その後、ほぼ水平移動でテン場へ戻る。
 時間が早かったのでテン場前の斜面でひとときの滑りを楽しむ。静寂なブナ林で小休止。鳥の鳴き声、風音も無く不気味なくらい静かである。登り返し後、夕食前に木村(あ)さん拘りのコーヒーを戴く。今回は、新調の焙煎機持参であった。テント毎に夕食を取りまどろむ、外へでるとブナ林を吹き抜ける風の音、月夜、星。幻想的な夜であった。


ブナ林のテン場


2月28日(日) 天候:曇り

テン場7:40…升沢小屋8:40…山頂小屋9:40−湯谷地11:40…テン場−内水面試験場

6時起床、7時30分いざ出発。しかし、リーダーからコーヒーセットをパッキングしたか確認が入る。今回の目的のひとつが‘’山頂小屋でコーヒータイムを愉しむ‘’である。木村さんが持参してきたコーヒーセット一式をブォルフのザックに詰め込み10分遅れの40分出発。
 1時間で升沢小屋着、20年前は薄暗い小屋であったような気がするが洒落た立派な小屋に建て替えられており、昨日宿泊した単独行の方が羨ましい。リーダーの適切なルートファインディングでテン場から2時間で頂上着。月山までの遠望は出来ないが、なんと蔵王連峰がくっきりと・・・・。木村(あ)さんは中止になった蔵王山行を思ってか複雑な表情であった。
 やはり、以前は屋根だけの山頂小屋もトイレ付の豪華小屋に変身していた。その船形山頂小屋で1時間の大休止。木村(あ)さんの正しいコーヒーの煎れ方を聞きながら、大西(し)さんのチーズたっぷりのパンを戴く。我々で独占した小屋がコーヒーの香りで満たされて行く。


雪の無い舟形山山頂
 雪が舞い、風が強くなる中ガリガリ東面を湯谷地まで滑る。途中ブナの大木の下で、小屋の記録誌に記載されていた秋の笹木沢を連想しながらいっぷく。藤澤さんが全部大木になったらどうなるのかと心配するくらい、ブナ、ブナの林の中をテン場に戻る。
 撤収後、またまたリーダーから下山コースの提案あり。登りコースではなく、テン場から南東方向にある小ピーク(1136m)から、なだらかに林道まで繋がる稜線を滑る事になった。さすが、船形を知り尽くした室岡さん。適度な斜面と柔かな雪質となり、写真、ビデオ撮影しながらのんびりと林道まで下る。林道手前の雪の付いていない急斜面で板を脱ぎ下降するが、余裕の木村(あ)さんが滑ってどろどろになる。怒って収穫したフキノトウを手放し、漁夫の利で今晩のつまみゲット。  船形は白神に劣らないくらいブナ原生林として本当に豊かな山域である。室岡さんが今年で最後とするコースとの事であったが、秋の笹木沢チャレンジ含め引き継ぎたい意欲が湧き上がった山行であった。

(記録:阿部)


山頂小屋のコーヒータイム