2011年2月 根子岳・四阿山 山行報告

2月26日(土) 四阿山登頂(快晴、午前中北西の風、午後微風)

8:30:宿舎を車に分乗して出発、9:30:四阿高原ホテル前から登行開始、11:00:1830m地点(10分休憩)、12:00:2100m地点(10分休憩)、13:15:2300m地点到着(登行はここまでとし、一部が山頂を往復する)、14:15:2300m地点からシールを外し滑降開始、14:40〜15:00:急斜面を抜けたところで大休止し山岳展望を楽しむ、15:50:四阿高原ホル前到着、16:30:宿舎帰着


夜遅く着いた方々も疲れを見せず出発の準備をして車に分乗する。今年は雪が少ないとのことで、菅平入り口まで下らずに中腹の山道をたどる。唐松の霧氷が朝日に映えてとても美しい。四阿高原ホテルについたらば駐車場が満杯で、やむなくホテル前から西側に入った小道の端に止める。
ここでシール装着、ビーコンチェックをして出発する。30分ほどで樹林帯を抜け広々とした牧場に出る。北西の風が冷たいが、雲ひとつない抜けるような青空、純白の雪面、山頂に連なる緩やかな白樺の尾根、どれも今日の山行を祝福しているようでうきうきした気分になる。牧場を過ぎ白樺一色の林に入ると徐々に傾斜が増してくる。1時間上ると10分程度の休憩を繰り返し、13:15に根子岳分岐点先の2300m地点に達した。全員の登行はここまでとし、元気な人だけが山頂を往復した。
十分な休憩を取った後シールを外し、いよいよ滑降に移る。先頭はこの辺を熟知している合田さん。下りは楽しいものと決め込んでいたが、今日の雪質は場所ごとに千差万別で、滑りが不安定になりやすく一筋縄ではない。こんなときにはスキーの基礎がきちんと出来ているかどうかの差が歴然と現れてくる。どんな雪でもスキーにきちんと乗って微動だにしない人がいるかと思えば、悪戦苦闘する人もいる。もちろん私は後者である。
急斜面を抜けたところで大休止した。前方の山々が紫色に染まり、霞の中にうっすらと浮かび春の気配を感じる。このような景色を見るときは、どんなに疲れても山に来てよかったと感じる一瞬である。最後に牧場のがりがりの雪面を滑ったあと、樹林帯の山道を抜けると四阿高原ホテル前に到着した。無事を感謝し車で宿舎に戻る。


四阿山山頂手前にて


四阿山山頂より滑降開始


2月27日(日) 根子岳登頂(快晴 午前中南南西の風、午後微風)

8:30:宿舎出発、9:20:1700m地点(避難小屋の少し下)(10分休憩)、10:30:2000m地点(10分休憩)、11:45:根子岳山頂到着、12:15:山頂出発、13:05:宿舎帰着


宿舎前からシールを付けて出発できるのも嬉しい。裏の樹林帯を抜け雪の積もったゴルフ場を過ぎると潅木がまばらに生えた緩やかな斜面にでる。昨日の疲れもあってゆっくり登る。避難小屋の少し下で奥ダボススキー場から上がってくる「ネコバス」の通路に出る。
ネコバスとは昔行われていたヘリコプターによるスキーヤー輸送に代わるキャタビラ付輸送車で、一度に10人以上運べるようである。お蔭でスキーヤーやボーダーは簡単に2000m級の山に登れ、山スキーの片鱗を楽しむことが出来る。当日は好天のため、山頂はこのようなスキーヤーで一杯であった。また、ネコバスの通り道はキャタビラでならされ、初心者でも安全に滑降できるようになっている。私たちもほぼネコバスの通路に従って登った。
 2000m付近で一休みした後は山頂まで一気に登る。そこからは妙高を初めとする北信五岳、北アルプス、浅間山塊、八ヶ岳などが一望され、山座同定などで至福のひと時を過ごした。その後風をよけて大休止し、エネルギーの補給をする。後は宿舎まで一気に滑り降りるだけだと思うと気分も軽くなる。山頂から潅木帯を下り始めるが、雪の状態があまりよくないうえ、昨日の疲れもあるのでネコバス道を行くことにした。そうなればゲレンデスキーとばかり皆飛ばし始める。あっという間にゴルフ場の入り口に達し、そこを横断してすぐに宿舎に着いた。
 なお、新ハイキングクラブ川崎支部の方々(岡安さん他3名)が同じ宿、同じコースだったので、終始行動を共にし心温まる交流ができ良い思い出となった。  今回の山行では、リーダー野村さんのおおらかな采配とサブリーダー藤城さんの手配による素晴らしい宿舎のお蔭で、山行を楽しく無事に終えることができ感謝いたします。またロートルの私に対して色々お気使いを頂いたことに心より御礼申し上げます。

(榊 記)


根子岳山頂にて