2012年4月 月山・湯殿山 山行報告

4月21日(土) 天候:晴れ

道の駅「西川」7:30〜姥沢駐車場〜リフト上〜姥ヶ岳9:50〜月山頂上〜東面滑走と登り返し〜月山頂上12:00〜清川行人小屋が見えるところまで滑降13:35〜登り返し14:10〜駐車場16:30


20日(金)の21時半に新宿駅西口で中川さんを乗せ、首都高から東北道・山形道へ向かい西川ICで降りる。道の駅西川に着いたのは夜中2時半くらいである。途中コンビニで一緒になった石黒さんたちと合流し、テントの中で軽い酒宴を開き、3時に就寝した。

21日(土)「月山」晴れ、無風
 翌朝6時に起床をし、準備をして7時半に室岡さんとその友達が到着し姥沢を目指す。当初の予定は、清川行人小屋に泊まるはずだったが、日曜日の天気が悪いとのことで、リーダー判断で小屋には行かず、小屋が見えるところくらいまで滑って登り返し、駐車場でのテント泊をしようということになった。小屋には多少興味があったが、その分荷物は軽くなってありがたい。ガスがかかっている駐車場で荷物の入れ替えをする。駐車場から20分程歩いてリフト乗り場に着く。片道切符を購入し、リスト上に着いた時には見事な快晴で風もない。
さっとシールを貼り姥ヶ岳を目指し登高を開始し、あっという間に頂上に出る。回りを見渡せば360°のパノラマで、GWに行く予定の鳥海山も綺麗に見える。シールを剥がし、軽く1本滑ってから月山に向かって登高開始をする。雪の状態もよく、右寄りのコースを取りながら、板を脱ぐ事もなく楽に月山頂上に到着をした。小屋に向かう前に1本東面を滑ろうということになり、全員空身で200メートルほど滑る。何日か前に大雨が降ったのであろうか、雪面に縦の溝が出来ていて、それが多少煩わしかったがそれ以外はザラメの滑りやすい雪だ。こんな条件のいい月山は初めてだとの声も出てくる。登り返した後からは肘折班と行動を別にして、2時まで滑って後は戻ろうということになり、清川行人小屋方面に向かって滑る。
小屋が見える斜面で大休止をし、肘折班が小屋に入るのを見届ける。こんな早い時間に小屋で飲み始めて、酒の量が足りるのかを多少心配をする。登り返しは左寄りのコースを取り、岩が見えてきた先からシールを剥がし滑走をする。途中シールを付けて軽い登り返しの後、リフトの左側を滑走する。姥沢の左を行きすぎたせいか、最後は少しつぼ足で登り返して駐車場に出る。
駐車場に着いたら、室岡さんの友人の布原さんが車の陰でビールを飲んでくつろいでいた。志津の温泉に入って汗を流した後に、ネイチャーセンターまで車で行き、テントを張って待ちに待った酒宴が始まる。ここからが清水シェフの出番で、手際良くツマミを作ってくれる。ジャガリコに軽くお湯を注いで、ポテトサラダを作るとは驚きだ。味も充分イケている。今日のメインは、坦々鍋だ。ビール、日本酒、ワイン、バーボンとあっという間に空になる。しかし酒の量は充分だ。これが駐車場テント泊の特権だ。布原さんの豪快な笑い声がテントの中でこだまする。半分がテレマーカーなので、テレマークスキーの話になったが、なんと清水さんもテレマーク経験者だということを初めて知った。最後は炭水化物を取っておこうとなり、ラーメンを〆で食べて夜の大宴会は終了した。


4月22日(日) 天候:曇り、強風

ネイチャーセンター7:30〜途中敗退〜ネイチャーセンター11:30頃

6時に起床し、7時半出発ということで準備をする。しかし清水さんは昨晩のお酒が残っているのか、山に入らないでテント守をするとのことだ。室岡さんと布原さんと私の3人でネイチャーセンターを出発し、湯殿山を目指した。しかしとても風が強く、とりあえず森林限界まで出てみようと言ったが、益々風が強くなりトラバースして風の弱くなる方向に移動をする。今日は湯殿山に行くのは無理との判断が出て、広い面のところを登って1本だけ滑ろうということになる。滑った後はGPSを頼りに布原さんが先導してネイチャーセンターまで戻る。残念だが天候には勝てないので、次回に期待をすることになった。こんな強風で、肘折班はどうだったんだろうと心配しながら、帰りに蕎麦を食べて東京へと帰路に向かった。

(角田 記)