2014年3月 平標山 山行報告

3月1日(土) 天候:

7:40 火打峠スノーシェッド脇 〜 9:30 尾根取付き(1380m) 〜 11:00,11:30平標山 〜 (途中からヤカイ沢) 〜 13:15 火打峠スノーシェッド脇


 当初計画では谷川岳〜万太郎山〜毛渡沢の予定であったが、悪天候の予報だったため、往路の車内で仙ノ倉沢〜シッケイ沢に計画変更。前泊場所も苗場の清水さんの別荘に変更。テント泊に比べると圧倒的に快適だ。
 翌朝、苗場スキー場を見ると霧がかかっていて、ゲレンデの基部は見えるが山は全く見えない。これではシッケイ沢も難しそうだが、とりあえず登ってみることにする。苗場から平標山登山口まではほんの数分。すでに火打峠スノーシェッド脇(三国小学校前)には数台の車が停まっていた。別荘地内はスキーを担いで歩く。昨年はここでシールを濡らしてしまい、途中でシールに雪が張り付いて難儀したことを思い出した。
 別荘地を外れたところからシール登行。気温が高く雪がべたつき先が思いやられる。ヤカイ沢を過ぎたところで林道から離れる。この時期にしては積雪は多くないようだ。1380m付近から支尾根に取り付く。風が当たるところは雪面が堅そうなので、ここでクトーを着ける。清水さんと石黒は固定式のブンリンのクトーなので直登でガンガン登る。昨日イギリス出張から帰国したばかりの守谷さんはさすがにペースが上がらないようだ。登るにつれて視界が悪くなり、さらにモナカを割りながらのラッセルという最悪のコンディションになる。それでも支尾根の取り付きから稜線までの標高差500mを1時間余のハイペースで登る。清水さん、登りも早くなりましたね〜。
 


 稜線に出ると視界不良のままで風が強くなる。この視界で仙ノ倉山までトラバースするのは無謀なので、とりあえず平標山を目指す。単独のテレマーカーと前後しながら稜線を登るが、視界が50mほどなのでどこを登ると安全で楽なのか良くわからない。ふと足下を見ると雪庇に割れ目が入っていてゾッとした。程なく山頂に達すると強風が吹き荒れており、記念写真を撮って早々に風裏に避難する。西ゼンの上の方なら滑れるかと思っていたが、とてもそのような状況ではなく素直に登ったルートを戻ることに決定。
 


 少し標高を下げると急速に視界が回復してきたので、稜線の途中からヤカイ沢方面に滑り降りる。雪質は相変わらずだが、疎林のなかなか快適な斜面が続く。石黒は登りで頑張りすぎたのか太腿がパンパンになってきて、快調に滑っていく守谷さんと清水さんを必死で追いかけた。その後は適当に滑って林道に合流。悪天候のなか何事もなく無事に車に戻ることができた。
 
 清水さんは日曜日に用事があり、天候の回復も見込めないことから守谷さんと石黒も翌朝に帰ることにする。湯沢でお酒と食料を大量に買い込んで、明るいうちから宴会に突入。天候不良のために大幅な計画変更となったが、いろいろと楽しい山行になった。

(石黒記)