2014年3月五地蔵山・佐渡山 山行報告

3月8日(土) 天候:薄曇り〜小雪(風やや強、視界良好)

大橋(1,140m:7:05) → 尾根への取付き(8:00) → 滑走始点(1,830m:10:45〜11:10) → 滑走終点(1,500m:11:30) → 佐渡山のコル(1,585m:12:10) → 林道(13:03) → 大橋(13:15)


6:00起床、車内で朝食。6:30 佐藤さん合流。


大橋の駐車場で支度

7:05 駐車場でシールを着けて出発。佐藤、小見山、木村の順で緩やかな林道を北に向う。林道はしっかりとラッセルされている。コンクリートの橋を渡った先で林道から離れて取付きの尾根に向かう。
が、小沢の流れと崖に阻まれて渡ることができない。結局、沢渡点を捜しているうちに上へ上へと1,245m
付近まで追いやられてしまった。最初は急な樹林帯でジグザグを繰り返しつつ高度を上げる。
1,380mで尾根の小ピークに出て小休止。ここから西に稜線沿いに山頂を目指す。
途中1,550m付近で南の尾根から登っている他パーティーのラッセル跡に合流。標高1,600mの辺りからは徐々に展望が開けて山頂が見えてきた。


林道を行く

山頂付近は風が強いため、標高1,830mの肩で登行を止めて、そこから滑ることにする。
滑降予定の北面はわりと開けた樹林帯である。ひざ下ほどのパウダーを快適に滑り降りる。ルートは木が比較的まばらな左手の尾根状にとる。傾斜が徐々に緩くなり1,500m付近で滑走を終える。シール歩行に移る。
雪が陥没した小沢(氷沢川の上流)を渡り佐渡山のコルへの登りにかかる。わずか100mほどの登りであるが以外に高度差があるように感じられた。佐渡山のコルからは南東の狭い尾根通しに樹林帯を滑る。このまま下ると沢の中心に入ってしまうので、約30m登り返してもう一つ左の尾根に出る。滑走モードのままでの登りはシンドイ。開けた台地に滑り降りると左手の1段上に林道が見える。林道に出てからはそのまま大橋まで緩い下りを滑り降りる。13:15大橋着。


尾根への取り付き付近の登り

まだ時間が早いので、「戸隠に出て蕎麦でも…」との意見が出たものの、食当の佐藤さんに「夜ご飯が食べれなくなる」とあっさり却下された。替わりに温泉に入ることにする。中社の奥にある「神告げの湯」で600円也を払って中へ。冷え切った体に湯が沁みて何とも言えず気持ちいい。蕎麦屋を横目で見ながら大橋に戻って、駐車場傍の林道際にテントを設営。夜は黒姫のグループ(リーダー:石黒さん)が合流して我が方のテントで一緒に食事。黒姫も雪質は最高のコンディションとのことでした。
木村、小見山は飲めないので、飲み仲間ができて佐藤さんはいかにも嬉しそう。
夜ごはんは鶏肉と野菜がたっぷり入った「塩ちゃんこ鍋」。食当は初デビューという佐藤さんだが、とてもうまかった。


滑走開始点にて 左:佐藤 右:木村


佐渡山のコル付近

3月9日(日) 天候:快晴(ほぼ無風)

大橋(1,140m:7:25) → 南東尾根への取付き(8:15) → 佐渡山頂(1,828m:10:15〜10:50) → 滑走始点(1,787m:11:00) → 滑走終点(1,480m:11:20) → 大ダルミ(1,595m:12:20) → 2回目滑走始点(1,555m:12:40) → 林道(13:10) → 大橋(13:20)



夜半に温度計を見るとテントの中で−12℃近くまで下がっている。明日の天気は良さそうだ。
5:30起床、朝食のうどんをたっぷり食べて支度。昨日と同様、駐車場でシールを付けて出発。 
佐藤、小見山、木村の順で歩き始める。天気は快晴、風も無さそうだ。林道を登ること50分で佐渡山の南東尾根に取付く。登行ルートのこの尾根は緩い登りで木もまばらで快適である。


南東尾根の下部(1360m付近)

左手に昨日登った五地蔵山を眺めながらポカポカ陽気の中を登る。まるで春山を散歩しているようだ。
標高1,600mくらいから山頂にかけては右手に連続して雪庇が張り出している。 10:15 山頂着。
山頂には愛知から来た5人のグループがいた。 滑降ルートは、北尾根だが、狭く、雪庇と灌木があるので、40mほど下がった地点で、方向転換して、東側へ下りる尾根を下ることにする。


南東尾根の上部(1700m付近)

最初は木がまばらな左手の尾根に向かってトラバース気味に滑る。後は小尾根状の樹林帯を低木を縫いながら滑降する。 雪は昨日より多少湿っぽいものの快適である(佐藤さんは板に雪が付くとこぼしていましたが…)。標高1,500mくらいで傾斜が緩くなりシール歩行に切り替える。1,738mのピークから北に派生している尾根先を東に廻り込み、沢沿いに大ダルミを目指す。この尾根を廻り込んで直ぐの斜面が一部ではあるが雪崩そうで気使いながら登った。大ダルミの地形は縦300m横に100m程の平地で夏は湿原になると思われる。
大ダルミを過ぎてからもしばらくは滑るに適当な斜度までシールで進む。黒姫山登山道に近づいた辺りから滑走を開始する。 ルートは尾根状のほぼ夏道を縫う形である。標高1,285mで林道に合わさる。昨日と同様に林道を滑走して大橋に戻る。
滑り終えて:佐藤さんはこれから「一人宴会」をして、車中泊で明日帰るそうだ。
我々は昨日食べられなかった蕎麦を堪能して(中社の「うずら家」)、「神告げの湯」に入ってから帰ることにした。
帰りは長野経由で上信越道に入ったが、高速に乗るまでに市内の信号や渋滞でかなり時間がかかってしまった。少し遠回りになるが、やはり、信濃町経由で帰るほうが賢明のようでした。




(小見山 記)