2014年3月 黒姫山・五地蔵山 山行報告

3月8日(土)

9:00 黒姫高原スノーパークリフト終点(1190m) 〜 9:50 旧リフト終点(1380m)〜 11:40,12:50滑り出し地点(2000m) 〜14:15 黒姫高原スノーパークコスモプラザ

 当初の計画では、佐渡山コル付近にテントを張り、五地蔵山と乙妻山に登ることにしていたが、荒れ模様の予報だったので山中泊はやめて、日帰りの黒姫山と五地蔵山に変更した。道の駅で仮眠し、朝起きてみると風はやや強いものの快晴。昨夜からの積雪も10〜20cmほどだ。
 いつものようにリフトを乗り継ぎ旧ゲレンデを登る。深いところでスネくらいのラッセル。所々で先行グループのトレースを利用させてもらいながら、深井さんを先頭にゆっくり登る。
 


 旧リフト終点で休憩した後、石黒と富山から来たスキーヤーの2人で交代しながらラッセルをする。赤坂夫妻がシールトラブルや雪庇を越すのに苦労してかなり離れてしまったようだが、深井さんにまかせてラッセルを続ける。本日の先頭で稜線に到着。さすがに稜線は風が強い。とりあえずいつもの滑り出し地点まで移動する。なかなか後続が来ないので身体が冷え切ってきた。

新雪は50cmほどで雪面から120cmのところに氷の層があるが概ね安定しているようだ。滑り始めるとそれほどDEEPではないもののかなり快適なパウダーだ。快晴、新雪で気分が良い。1396mに向かうコースから途中で夏道尾根コースに切り替える。



傾斜が緩くなってもスキーが滑るので気持ちが良い。楽しく滑っていると赤坂妻が木に激突しそうになるが、回避。ヒヤっとしたが怪我がなくて良かった。
 さすがに最後は雪が腐って滑りにくくなったものの概ね快適なまま平地まで降りることができた。湿雪で苦労した2月のツアーの借りを返してもらった感じだ。私以外の2月山行に参加した皆さん、申し訳ありません。
 
 黒姫駅前の酒屋で深井さんと別れる。戸隠大橋に着くと木村班が既に食事の準備をしていた。こちらもテントを張ってからお相伴にあずかる。佐藤シェフの塩ちゃんこ鍋がおいしかった。こちらの夕食も木村班のテントで作らせてもらい一緒に食べた。
 密かに赤坂家の酒量と騒音に懸念を抱いていたが、ごく平穏に終わりゆっくり寝ることができた。

3月9日(日) 天候:

8:30 戸隠大橋(1100m) 〜 10:40 (1533m) 〜 13:50,14:20 山頂(1989m)〜 14:50 氷沢川 〜 15:30 佐渡山コル 〜 16:30 戸隠大橋


 今日は赤坂夫妻と3人。予報通り風も弱くなっている。戸隠大橋の駐車スペースに入りきれない車が道路にずらっと駐車している。テントを撤収しているうちに一番遅い出発になったようだ。
 途中から林道を分岐し、鳥居川の支流に架かる橋を渡る。前日に五地蔵山に登った木村班の情報によると、2本目の支流を渡る場所を探して予定より上流に向かったとのこと。木村班情報を参考にして、1553mの真東の支尾根に取り付くためにちょっと怪しいスノーブリッジを渡る。この支尾根は急斜面&デコボコでかなり登りにくい。快晴で風がないのでかなり暑い。1553mの手前から前日の木村班のものと思われるトレースに合流する。
 1553mピークで小休止。少し下って再び登り始める。前日はラッセルもあったようで、ありがたく木村班のトレースを使わせてもらい楽をするが、途中からワカンの跡が被さり登りにくくなる。山頂までは実際の標高差はそれほどないが、急傾斜の細尾根でかなり遠く見える。山頂まで行けなくても1850m付近まで登れば北東面に入ることができるので何とかなるだろう。1750m付近で休んでいると、ワカンの主が五地蔵山からピストンで戻ってきた。山頂まであと標高差100m地点で12:30、ゆっくり登っても13:00には山頂に着けると思ったのだが、ここから急斜面キックターンの連続で、概ね順調に登ってきた赤坂夫妻がかなり苦戦している。結局最後の100mを登るのに1時間半かかった。
 

山頂手前の細尾根の登り

 苦労した甲斐あって山頂は絶景。迫力のある高妻山が間近に見え、その先の乙妻山には登りのトレースが見える。時間も押してきたので記念写真を撮って早々に滑り始める。
 

五地蔵山山頂(1989m) 背後は高妻山

 最初は登ってきた細尾根を滑り、1900mから北東斜面に入る。何となくモコモコした雪で滑りにくく、スキーが刺さって一回転する。少し降りると滑りやすくなってきた。気持ち良く滑っているとあっという間に氷沢川の登り返し地点に到着。苦労して登った割には滑りはあっさりした感じだった。
 氷沢川から100mほど登り返して佐渡山のコルに到着。佐渡山の下りはトレースだらけのガタガタ斜面が凍結していてかなり滑りにくい。昨日、今日と雪質には恵まれていたが最後になって修行系の滑りになった。しかもトレースに付いていったところ渡渉ポイントのかなり下に降りてしまいシールで登り返すことになった。あとは林道を快調に滑り駐車場まで。いろいろあったが山頂からの景色を見ることもできたし、無事降りてくることができて良かった。

(石黒記)