2014年3月 富士山 山行報告

3月29日(土)

ふじあざみライン車止め7:20(1200m)−小富士10:00(1979m)−本6合目(瀬戸館)13:00(2700m)−滑走−下山14:30

当初の計画では土日を利用し、須走口避難小屋泊を想定しながら、雪中訓練的な滑落停止・アイゼン歩行等も考えていた。しかし参加者が少なく、日曜日にかなりの悪天が予想されたため、土曜日帰りに変更された。
早朝6時半頃に御殿場の長坂宅に集合し、それからふじあざみライン車止め最終点に車を止め、林道から少し入ったところの沢筋からシール登高をした。天気は晴れて見晴らしが良く、適度に雲が直射日光を遮ってくれているので、快適な登高だ。長坂さんは1週間前にも行ったようで、その時からの雪解けの早さには驚いたようだが、それでも雪を拾ってシール登高は何とかできた。沢筋を登っていくと暫くして小富士直下のオープンバーンに出た。登りきったところで小休止をし、そこから密生した樹林帯の中へと入って行った。どこに出るのかと不安な気持ちを持ちながらも、先を行く長坂さんは自分の家の庭のように勝手知っているようで、安心して後を付いていく。樹林帯を抜けると富士山の山頂までが綺麗に見え、安心して気持ちのいい登りが出来る。今日はいい条件だなと思っていたところ、次第に風が強くなってきた。クトーを装着しつつ、富士山はそう甘くはないなぁと思いながら、稜線に出た頃にはもの凄い強風で、耐風姿勢を取りながら登っていく。太陽が雪面を照らしていたので、雪は柔らかくシールはしっかりと効くようだ。小屋が見えたのでそこまで登り、それ以上の登高は断念し滑走の準備に入る。下山後調べたらその小屋は本6合目の「瀬戸館」のようだ。長坂さんは「風が無かったら8合目くらいまでは行けたのに残念だな」と言っていたが、自然相手なのでこればかりはどうにもならないものだと感じる。滑走は一部引っかかる雪のところもあったが快適で、樹林帯は多少難儀しながらも、あっという間に下山になる。
 過去には5月に数度行った事があるが、それ以外の時期に行くのも、色々な富士山の顔が見えていいものだと思いながら、次回の富士山が楽しみである。

(角田 記)


シール装着した沢筋


小富士直下のオープンバーン上部


瀬戸館より見上げる富士山