2016年3月 妙高火打山 山行報告

3月20日(日) 天候:曇り時々小雪、一時晴れ、所により小雨

妙高杉ノ原スキー場三田原高速第三リフト上部(1850m)10:00…三田原山山頂(2360m)12:05〜12:25−
黒沢池(2010m)12:40〜12:50…高谷池ヒュッテ(2100m)13:30


当初は19日スタートの三日間を予定していたが、天候不良のため20日からの二日間に変更。

各自で前泊などして、妙高杉ノ原スキー場駐車場に集合。街は小雨だったが、駐車場では重い雪に。ゴンドラで上がると晴れ間が見える、とスキー場のwebに情報があり、出発とする。
なぜかゴンドラを二回乗った人がいるが、リフト降りて登りの準備。小雪が舞うが、時々日が差してくるので、気分もウキウキ。リフト間のゲレンデが固かったのでクトーも装着。危険な沢に降りるところが固かったが、横断し、尾根に取り付くと雪も緩む。上部の雪庇が無いので、左にトラバースしないで、このまま支尾根を登ることに。メンバーの誰も登ったことの無いルート、土屋を先頭になかなかの傾斜を登る。暑いので衣服調整。下を見ると、登ってくる人多数。
通常コースに合流し、左に左にトラバース気味に登る。2170mあたりで沢地形(水は出てない)に行く手を遮られるので、仕方なしに、トラバースをやめ、上に上に。いつもなら気にならない沢も、寡雪の今シーズンは地形が残っているのか。
アップダウンをいくつかし、ガス気味の三田原山に到着。他のグループはいない。シールを剥がして、滑走開始。
雪庇に注意しながら、黒沢池への降下地点まで尾根を滑る。雪は堅いが、アイスバーンまでは行かない。
下降地点に到着し、土屋を先頭に滑り出す。2番手深井がダイナミックに滑る。と思ったら転倒。ご意見番が転倒するとは、いったいどんな雪、残った中川・大西・小久保3人は不安に駆られ、慎重に滑る。堅い雪、柔らかい雪が混在だった。ガスの切れ間から黒沢池の雪原が見え、あっという間に平坦部に到着。
シールを貼って、高谷池ヒュッテまでひと登り。ヒュッテに着いてびっくり、誰もいない。連休の中日だというのに、山スキー業界はどうした?ガス気味で小雪も舞ってるのでこのまま行動終了。
雪が少ない、小屋の一階はほとんど出ている。でも出入りは三階から。トイレ棟もかなり出ている。今後の山行が思いやられる。
水作りをし、乾杯をし、夕食・宴会モードへ。深井のヘルシー野菜系サラダ、大西のチョコレートなど
いただきながら順調に時間は進む。結局、他グループは現れず、ランドネの貸切に。広い小屋に5人だけなので、寒い、もう少し人がいると暖かいのに。
夕食は大西・中川のクリームシチュー。レトルトご飯が固かったので、小久保持参の南部煎餅でせんべい汁ならぬ、せんべいシチュー、意外と合うので八戸の新郷土料理になるか??
固いご飯はシチューの残りでリゾットにすると、柔らかくなり、おいしくいただく。
さて、ここで大西持参のアップルパイ登場、そこにロウソク数十本の炎がゆれる(一部誇張)。なんと、メンバーに3月生まれが二人もいる、中川&深井おめでとう、盛大な誕生会となった。
就寝時間、貸切なので寝具は使いたい放題、敷き放題掛け放題、翌朝まで暖かく眠れた。持参の寝袋は未使用。


3月21日(月) 天候:霧のち晴れ

高谷池ヒュッテ8:10…火打山(2461m)10:05〜10:25−天狗の庭北西2070m地点10:35〜10:45…高谷池ヒュッテ11:15〜11:50…茶臼山南方鞍部(2150m)12:10〜12:20−黒沢池12:25〜12:35…三田原山南方涸沢滑走開始点(2325m)14:00〜14:10−笹ヶ峰林道(1310m)14:55〜15:10…池ノ峰北側鞍部(1440m)15:45〜15:55−妙高杉ノ原スキー場登り返し地点16:20…駐車場16:40


起床、火打はガスに包まれたり見えたりだが、日も差す。ラーメンを食べ、不要な荷物はデポで、火打目指して出発。丘を乗り越えると火打も近くなる。恐るべしは焼山の噴煙、かなり頑張ってる様子。
ガスも取れて、日差しがまぶしい。火打の肩の部分目指してトラバース気味に進む。雪面はクトーでギリギリ、もう少し固いとアイゼンか。肩到着で、歩行アイゼンに履き替える。深井はブンリン製板直付けクトーなのでそのまま。意外と吹きだまりがあったのでスキーで登れたかもしれないが、後の祭り。ハーハー言いながら100mほど登ると頂上。
焼山はあいかわらずモクモク。後立山北部も見えるし、後ろを振り返れば妙高本峰も見える。来て良かったと思う瞬間。記念写真撮って、お楽しみ滑走。天狗の庭手前の沢に入るような感じで滑る。吹きだまりを拾いながら滑るが、堅い斜面が余計。でもカチカチでは無いのでまだ良いでしょう。400mほど滑ってまぶしい日差しの中ヒュッテへ登り返し。ヒュッテに到着し、荷造りして、茶臼山の鞍部まで登り。鞍部から黒沢池まで130mほどの滑り。中川先に滑ってビデオ撮影。適度に緩んだフラットな雪面で、結果的に、ここの滑りがこの山行では一番気持ちよかった、一瞬で終了だが。ここで、単独行とすれ違う。
次は三田原山まで登り。動き始めると、昨日我々が三田原から滑ったところを4・5人滑ってくる。日帰り装備なのでこのあたりから戻るよう。稜線付近はちょっと堅かったが、三田原山山頂へ。山頂はそのまま通過し、シールだとすこし緊張の下りをこなし、涸沢滑降地点まで進む。昼も回った時間なので人気が無い。
涸沢は1000m一直線にダウン。問題は雪の量と質。ルート工作土屋を先頭にご意見番深井が続く。以降、この二人で相談しながらのルート取り。はじめは藪も少なく、雪も良かったが、標高を下げるにしたがい、雪は重く、藪も増える。沢芯が滑りやすい、尾根上が良いと無線で指示が飛ぶ。おかげでこちらは楽ができる。中間で滝を避けて、足が売り切れた頃に林道に合流。
シールを付けて池ノ峰鞍部まで山行最後の登り(実は最後ではなかった)。他のトレースは林道に沿ってだが、こちらは鞍部目指して登り。最後の最後で雪がギリギリセーフ、来週は藪漕ぎになる。鞍部を越えて、シールを剥がし、滑降開始。滑降と言ってもトレースを追うのだが、日も傾いてきており、雪が固い。ブレーキをかけながら行かないと下町ボブスレー。ゲレンデに合流しても、固い斜面が続く。。残念、リフトの時間に間に合わず。ゲレンデ内をつぼ足で登り、駐車場へ。無事に5人下山、よかったよかった。深井の計らいでリッチな気分で温泉入って解散。(敬称略)

中川リーダーのとりまとめが良かったのか、火打山頂から滑れた上に、無事に下山できました。日月にして良かったです。5人の山行だと賑やかでおもしろいです。
中川からひとこと: ありがとうございました!!