2016年5月 乗鞍岳 納会 山行報告

5月22日(日) 天候:晴れ

観光センター前7:30―肩ノ小屋口8:16―剣ヶ峰―肩ノ小屋口13:24―観光センター前14:10

 貧雪シーズンの締めくくり。参加者の激減も宜なるかな。
それでも天気予報はバッチリだし、滑れることは間違いなしの乗鞍だしと出かけることに
した。
 前日、上高地にニリンソウの群落を見るべく徳沢まで散策。この時期何度も来ているの
にいつもは通過点とばかり、花を愛でる余裕もなかったのかまったく記憶になかったが、
一面のニリンソウは美しくなかなかの見応え。徳沢では二人組の山スキーヤーに遭遇。槍
ケ岳山荘から飛騨沢を滑ったとか・・・。毎年来ているそうで、やはり雪は例年よりかな
り少ないとのこと。スキーにブーツを付けたまま担いでいて目からうろこ・・・なるほど
と納得。いつかチャレンジしてみたいものだ。今宵の宿「ヴィラのりくら」の温泉はいつ
もながらやはり良くて、温泉だけでも来た甲斐がある。夕食前にはゲストの八木さんも到
着して楽しい前夜祭。

 一番の春山バスに間に合わせるため、朝食を早めてもらう。観光センターまで車で行くとさすがに人が大勢でもう行列ができていた。雪が少ないためバスは位ヶ原のさらに上部の肩ノ小屋口まで運行されている。バス5〜6台連ねて上っていくとトイレのある肩ノ小屋口でゲートとなる。山スキーヤーだけでなく登山者やゲレンデスキーヤーもいて、コブの練習バーンも作られていた。雪はあるものの昨年とは比べ物にならない少なさだ。それでもみなゾロゾロドンドン登っていく。肩ノ小屋を目指して直上し、小屋手前でハイマツ藪を避け左へトラバースして剣ヶ峰に向かう。上部の雪面はまだ緩んでいなかったので、途中でクトーを装着した。稜線に出たところがエントリーポイントに良さそうだったので、スキーをデポして空身で剣ヶ峰に向かう。3000mピークからの展望は素晴らしく、北アルプスの山々が一望されるが、やはり白さがかなり足りない。

 登りの雪渓に戻ろうとすると途中からトラバースとなって滑りを楽しめない。ということでバス道路を若干歩かなければならないが、剣ヶ峰側のまっすぐバス道路まで雪が繋がっているラインへドロップする。上部はまあまあの雪、下部は徐々に重重となるがそれなりに楽しめた。足の調子が悪い八木さんを残して3人はもう1本と登り返す。肩ノ小屋の高さ付近まで行き、最後の1本を滑って今シーズンを締めくくった。