2016年3月 澄川・容雅山 山行報告

3月10日(金)

21時深井車で深井さん宅出発
荻窪駅で大西さんをピックアップ。爆走し妙高の定番宿の一富久に24時半着。
藤澤車も程なくして到着。深井リーダーから朝7時出発と厳命。

3月11日(土)

朝定刻通り出発。車デポ地の岡沢に向け出発。小雪降る中林道の邪魔にならない場所に駐車。その後藤澤車で杉ノ原スキー場に5人と荷物満載で向う。

スキー場に着いても小雪舞う中早々にゴンドラに乗車。さらに高速リフトに乗り9時過ぎにはスキー場トップに到着。出発すると9人組のグループが我々の前にいた。スキー場すぐの雪崩危険ポイントを数珠つなぎに渡っていく。リーダー役の人がもっと間隔を開けてと怒鳴っていました。その後私も藤澤サブリーダーにくっついて続くともっと間隔を空けてと注意される。単独行の人がパワフルにラッセルしていので我々は体力温存とばかりにその後に続く。こちらは三田原山を越え高谷池ヒュッテまでだし、明日もっとロングトレイルなのでトレイルを有難く使わせてもらう。三田原山を過ぎようやくシールをはがす。この後黒沢池付近まで快適に降りていく。雪はパウパウ。さて山小屋まで今日最後のラッセルを全員で行う。清水さん・大西さんもラッセルやりますとすごい元気。このころになると青空が見え始め山スキーハイ状態になる。私も最後でラッセル隊に加わりました。

13時40分高谷池ヒョッテ着。冬季の山小屋は初めて。3階部分の中に入ると中程に水槽タンクがデンと座り
(昨年まではなかったそうです)大分スペースが狭くなったようです。皆さん慣れた感じで女性陣は水作りの氷を集め、男性陣はトイレまでの道作りで雪かきです。私はというとスキーを2階部分に上げておしまい。
あまり役立たずでした。(今度はがんばります)その後昼食兼飲み始めてしまい、もう外に出る気力もありません。水を作るのでガンガンストーブをたきますが、それでも激寒(-5度)でした。ただ夕日を見にエイヤーと外に出ると涙が出るほど素晴らしい眺めで山に生かされていると感じるような
忘れられない景色となりました。その後引き続き夕食となり、皆さん山めしのレパートリーが豊富で出るは出るはびっくりしました。メインの肉豆腐風鍋も最高でしたし、〆のプリンまであり、激寒だけど楽しい一夜でした。

3月12日(日)

朝5時半起床。サクッと朝食を取り7時10分には出発。それ程冷え込みもなく快晴。ツアー日和です。
火打の肩、9時過ぎ着。2300m。ここからドカーンと大斜面を滑り下ります。雪もパウパウで最高。しかも滑っても滑っても続く斜面。滑りごたえは半端ない。途中休憩入れてもまだまで続くよどこまでもいう感じです。
その後、事件その1。大西さんが見事に突き刺さり前転空中1回転。私は前を滑ってたので見れなかったのですがそれはすごいアクロバティック動き。でもけがひとつなく流石タフウーマン大西さん。そして登り返し地点950m付近まで澄川を滑りおりました。

ここで事件その2。登り返しの支度をしている時なんと私のディナスターシャム97が気を抜いてるすきに勝手に滑りだし、見事にターンしていくではないですか!あっけに取られすぐに追いかける事もできませんでした。
(お前がヌケ作なだけですが)ここからツボ足で500〜600m下ったところで1本はありましたが、もう1本はさらに500m程下の沢の穴の前でかろうじて止まっていました。やれやれ助かった。もし無くなっていたらと思うとゾッとしました。深井さん・藤澤さん素早く探してもらいありがとうございます。スキーは絶対流すもんじゃない!肝に銘じます。この後精神的ダメージでペースがどっと落ちました。これで40〜50分程ロスしたでしょうか。気を取り直して登り返しましたが、急斜面を登ると目指す容雅山の全貌が見えました。イヤー遠いなというのが正直な感想です。気温も急激に上がりイヤらしい斜面を慎重にトラバースします。途中荷物をデポーしさらに上を目指します。しかし1時過ぎリーダー判断でタイムアウトとなり山頂一歩手前で敗退と相成りました。残念無念と少しほっとしたのと複雑な感じです。私のポカがと思うと皆さんに申し訳なく思います。でもここからまた楽しい斜面でうねうねして滑りは楽しめました。
しかしここからがさらに長かった。登り返して、導水管の横の急斜面を慎重に降ります。もう足も終わっていて膝が笑っています。吊り橋を渡り最後の登り返し。午前中に雪崩れた後の斜面を上を見ながらトラバースします。やれやれやっと林道。この時点で4時過ぎ。この後林道・林道ショートカットでデポー地点に着いたのは5時を回っていました。皆さん本当にお疲れさまでした。自然と握手で皆、それぞれ称えあいました。山を丸ごと感じた素晴らしい山行でした。リーダーをはじめ皆さんありがとう。これに懲りずにまた一緒に行きましょう。シーハイル!!

(八木 記)