2017年3月 初雪山・白鳥山 山行報告

3月17日(金) 天候:

南武線 西府駅で野村さんの車に村上さんと上林が乗車して、木村さんの駐車場で木村さんの車に乗り換えて出発、東所沢駅で藤澤さんが乗車して現地に向かう。北陸までの長い道のりだ。現地到着が遅くなるので北陸自動車道の手前のサービスエリアで仮眠する案もあったがテントを張るスペースが無く、しかもまさかの雨。「道の駅 越後市振の里」まで走ってテントを張った。雨は降っておらず一部のメンバーで軽く前夜祭をして 2時30分頃就寝。国道沿いの道の駅なので通過する車の音がうるさかった。明日は5時30分起床なので3時間睡眠。


3月18日(土) 初雪山 天候:晴れ

8:50 朝日小川ダム(250m) … 9:50 621m 小ピーク手前 … 13:45 (1300m 最高到達点)− 18:30 朝日小川ダム

 5時30分に起床して朝食を取り、朝日小川ダムに移動。発電所方面への橋を渡った所に車を駐車して支度をして出発。しばらく雪が残った車道を板をかついで歩き、発電所の横の作業道に取り付く。杉林の中を10分ほど歩くと雪が繋がってシールで歩けそうなので 上林が先頭でスキーを履いて歩き始める。樹林帯の中を作業道が縦横無尽に走っており どこを歩いてよいのかよく判らないが、北に向かって歩きやすい所を拾って登っていくと どんぴしゃで 621m の小ピークの手前に出て一休み。ここからは顕著な尾根となりルートを迷う事はないが、細かいアップダウンが続くため、帰りの事を考えて なるべく登り返しが少ないルートを選んで登る。ラッセルはないが比較的最近降った雪が一歩一歩沈み、足に負担がかかる。時々右手に初雪山が見えるようになるが遥か彼方。後続のメンバーとどうしても間が開いてしまい、後ろから楽しそうな話し声が聞こえるが先頭は話し相手も無く孤独だ。途中から急なやせ尾根地帯に入り、潅木も多くて登るのに結構苦労する。下りはもっと大変だろう。 1167mの大地山のピークを巻いて しばらく下ったコルで後続を待つが中々現れず無線で連絡を取ったところ大地山のピークを踏んだとの事。ここまでは細かいアップダウンが多かったが、これからは大きなアップダウンが幾つかあり、帰りは何度かシールで登り返す事になるだろう。ここまで来ても初雪山は遥か彼方に見える。帰りもかなり時間がかかると見込んで登りは14時タイムリミットと決めてあるが、山頂に到達するのはかなり厳しそうだ。しばらく登って標高 1250mあたりからほとんど標高をかせげない だらたらした歩きが続いて時間だけが過ぎていく。途中シールをつけたままの下りで外からは判らない 雪の表面の下が空洞になっている所があり、いきなり足元が崩れて膝下くらいまで落ちてしまった。スピードも出ておらず何事もなかったが ちょっとびっくり。標高1300mあたりの平らな台地で13時45分になり まだ山頂まで標高差で300m、距離もあるので ここでタイムリミットとなる。めったに来れない北陸の山の山頂を踏まずに戻るのは非常に悔しいが しかたがない(結果的にここで折り返して良かった)。

最終到達点にて

シールを剥がして写真を撮って 村上さん先頭で滑り始める。もさもさした ひっかかる雪で非常に滑りづらいが村上さんは会員の頃と変わらず華麗に滑っていく。1度目にシールをつけて登り返して少し下った所で 行きに穴に落ちた所を通過。穴ぼこ地帯を通過したつもりで板を外して担いで歩きだしたら いきなり足元が崩れて胸まで落ちて担いだ板が引っかかって止まった。足元は空洞だったが穴の側面の雪を蹴りこんでなんとか穴から脱出。見た目以上に雪ノ下が空洞の範囲が広かったようだ。2度目にシールを付けて登って大地山を巻いた所でシールを剥がす。ここからは大きな登りはないので基本スキーで滑って降りられるはずだが、ここからが苦難の始まりだった。
しばらくは尾根も多少広くなんとかターンできるが、やせ尾根帯に入ると尾根が細すぎて尾根上でターンする事はほとんど不可能。尾根の左右をトラーバースしたりしながら降りるが足元からぐずぐず雪が崩れ、潅木も多くて前進を拒む。
なんとか621mの小ピークまでたどりついてやせ尾根を抜けたが、ここからは密度の高い杉林でターンする場所を探しながら先頭の村上さんの後を追いかける。すでに薄暗くなり 杉の葉が雪の上に沢山落ちていてシュプールがあまり残らないため、何度も見失いそうになりながら降りていく。前を行く村上さん、野村さん、上林の3名は少し東に寄りすぎたようで後続の木村さんと藤澤さんとはぐれてしまい、無線でも連絡がとれなくなった。西側にトラバースして方向修正しようとしたら沢に出てしまいトラバースできないため 少し登り返して作業道に出たところで2人のシュプールを見つけた。後はシュプールをたどって作業道を下り、発電所前の道路に出て車に戻って、木村さんと藤澤さんと合流した。快適なターンは1つもなく最初から最後まで難行苦行の下りだった。
今晩と明日の宿泊先のユースホステル天香寺に移動し、荷物を置いて地元の大浴場兼食堂の「らくち〜の」で入浴してから夕食。温泉ではないが広い風呂に入ってから併設の食堂でビールで乾杯。食事とつまみのメニューは特別なものは無いがリーズナブルな値段で味も良くて大満足であった。おまけに宿で入浴も食事も割引券をいただいて かなり安上がりだった。宿に戻って一部のメンバーで軽く二次会をやって就寝。
宿泊したユースは敷地内の離れの棟を貸切る事ができて、簡単な自炊設備も有り とても快適だった。

(上林 記)


初雪山 GPSトラック図


3月19日(日) 白鳥山 天候:晴れ

行程概要

ユースホステル天香寺 7:10=上路7:30〜7:50…シール装着8:50…621PK 9:50…標高628m付近9:50〜10:00…標高810m付近10:30〜10:40…881PK 10:55…1010PK 11:30…標高1140m付近11:50〜12:05…白鳥山(1286.8m)12:30〜13:05−標高310m付近14:05〜14:15…車14:45

 お湯を沸かし各自朝食を取って宿を出発する。20分ほどで登山口の上路に到着。十二社神社の側の路上に駐車。板にシールを貼り、担いで出発する。神社で安全祈願し林道を歩く。途中、尾根側に赤布があるので、小脇谷筋から左側の尾根の急斜面を板を背負って枝をかき分けながら進む。30分ほど上ると左の谷筋の雪が繋がっていそうなので、板を履いて上る。私は、昨日TLTビンディングの右のクライミングサポートが壊れたので、板の左右を交換して上る。1時間ほどで稜線に出る。ここからは尾根を忠実にたどればよい。621PK辺りから景色も開け気持ちが良い。左側が雪庇になっているがそれほど顕著ではない。先行してテント泊と思われる3人組が歩いている。先頭の上林さんは、昨日ピークを踏んでいないのと、下山後帰京予定で電車の時間があるので、自然とペースが早くなる。標高1150m付近の急斜面を登りきると平らになり山頂避難小屋がはっきり確認できる。10分程で山頂到着。一昨年の秋に栂海新道を縦走した時は長いはしごを上り、小屋の屋根に上ったが、今の時期は上部が少し顔を出しているだけだ。陽射しはあるが、雲が多いので遠くの山々はあまりよく見えない。
 先行の男性3人は、富山大学の学生で、予定より早く到着したので、小屋では泊まらず下山するとのこと。時間があるなら泊まっていけばいいのにと思いながら、こちらは比較的時間があるので、ゆっくり休憩しながら、滑走準備を行う。
 今日も村上さん先頭で滑る。上部は硬めのバーンで雪庇の端を意識しながら滑る。しばらくして、先に下っていた先程の学生3人を抜く。だんだん雪が重くなり苦労する。ほぼ上りのルートを滑るが、621PKの上部はやや左側の三角地帯を滑った。シール登行を開始した地点まで滑り、板を背負って再び藪漕ぎ。林道を経由して神社に戻った。昨日同様、滑りはあまり快適ではなかったが、山頂を踏めたので達成感を得ることができた。
 この日帰京する上林さんを泊駅まで送り、宿に戻る。昨日同様らくちーので入浴。宿で教えてもらった地元の居酒屋粋心に足を伸ばし食事をする。
 刺し身や天麩羅の盛り合わせに舌鼓を打つ。産地で食べるホタルイカは、はちきれんばかりに丸々としていて美味しかった。


白鳥山への稜線


白鳥山山頂


3月20日(月) 天候:晴れ

 この日は帰京するだけ。一般道で新井まで行く。途中、糸魚川の市内を通ったが、先日の大火の跡が残っていた。道の駅新井のきときと寿司で昼食をとり、高速道路に乗り帰路についた。

(藤澤 記)