2017年11月立山個人山行

立山周辺

山行概要

日程:2017年11月17日(金)~19日(日)
参加者:八木

11月17日(金):曇り

扇沢の駐車場はうっすら雪が積もっていてスタッドレスに履き替えていて正解でした。
(以前夏タイヤでこの時期きてやはり雪でヒヤヒヤした経験があるからですが・・・)
8時半扇沢発で黒部ダムへ。ダムの上の歩道も雪が積もり空は曇っていましたが、室堂は雪いいかもとワクワクしてきました。同じ便でスキーヤーも20人位はいたでしょうか。
黒部平からのロープウェイも銀世界で、春はここを滑りたいと思いながら東一の越はあの辺かなとキョロキョロしてしまいました。
10時すぎに室堂着。今回ステップ板とノーマル板を2本持ってきて、ステップ板をリュックに括り付けて出発。外はうす曇りで雪は11月中旬としては多いのではないでしょうか。
室堂山荘へ誘導の柵にそってゆっくりハイクアップです。久しぶりの雪の感触はやはりいいものです。宿で少し休憩してさてどこへ行こうか。まあ取りあえず浄土山方面に行こうと一の越を目指しました。ただ浄土山山頂はガスがかかっていて視界が悪そうです。
すでに先発隊が道を作っていてくれて有難く使わせてもらいます。浄土山のガスはだんだん降りてきていてガスらない内に一本いきたいと思い一の越手前でシールをはがしました。
2018シーズン最初の一本はなんだかまだ感覚が蘇らずふらふらして途中で初ゴケです。
称名川の源流部分まで滑り降りてさて次の一本はどこにしよう?
浄土山は相変わらずガスっているので雷鳥沢方面か山崎カールか思案しているとなんとなく山崎カールの方が空が明るい感じなのでそちらに登ることを決めました。
こちらも途中から道を使わせてもらいローソク岩の手前で滑る準備をしました。なんとその時曇っていたのが急に晴れだしていっきに視界がクリアになりました。最高にラッキー!!
途中斜面変化についていけずやはりバッタリ。でも最高に楽しい。パフパフでシーズン最初からなんとも気持ちいい瞬間です。雷鳥沢のキャンプ場のちょっと手前まで滑って帰ることにしました。15時半に宿に到着。写真は山崎カールからのシュプールが写っているものです。

11月18日(土):雪

今日は朝から吹雪です。ホワイトアウト状態なので停滞です。朝からビール飲んでゴロゴロしていました。
PM1時過ぎ雪は降っていますが少し視界が出てきたので思い切って山荘前の斜面でステップ板を持ちだしてゆっくりハイクアップです。ただ雪は風に叩かれてパックぎみで難しい
雪質です。視界が出てきたといっても斜面が真っ白なので雪酔い状態でバランスがとれません。おまけに久々の細板であれっ、どうやって滑ってたっけという状態でコケまくりでした。それでも2時間位は遊んだでしょうか。ステップ板はシールなしで登ってすべりの繰り返しで遊べるのでこういうシチュエーションでは使えます。宿に戻ると昨日も今日も私以外もう一人しかいなくて静かなものです。明日も荒天予報です。

11月19日(日):雪

朝起きるとやはり吹雪いていました。もう2階の部屋まで雪が積もっていてここ2日間で2m近くは降ったでしょうか。朝食をとっていると宿の人が雪がやんで空が明るくなってきたと報告していました。
外を見ると確かに視界が良くなっていて今しかないと急いで支度しました。
一の越方面なら急な所が少ないのでなんかあっても戻ればいいやと思い出発しました。
最初は浄土山山頂も見えてこれはもしかして御山谷まで行けるかとも思いましたが、やはり山はそんなに甘くはなく、もう少しで一の越という所でやはり吹雪いきてあっという間にホワイトアウトです。今度は2メートル先も見えない状態で即撤退!!
元来た道を戻っているつもりでもGPSではぜんぜん右にずれていて、帰りはGPSとにらめっこで帰りました。こんな時GPSがない時代、山スキーに皆さんよく行っていたなと先輩達のすごさをしみじみ感じます。
10時半に宿に戻り、ホッとしました。今日は強い寒波がきているのでもう回復の見込みなしということで下山する事に決定。山荘から室堂までも柵がなければ遭難しそうな程の吹雪でした。富山行きのバスはもちろん今日も運休で、もしかしてロープウェイも大丈夫かとハラハラしましたが、なんとか運行はしているようでよかったです。
帰りは薬師の湯に入り、松本でブンリンをのぞいて行ってPM10時に家に戻りました。
 今回の山行は初日に山崎カールを滑れて最高だったのと、また山の厳しさを改めて感じられて大満足の山行でした。