2018年 4月白馬会山行

ガラガラ沢・鵯峰

概要

日程:2018年4月6日(土)~4月8日(日)前夜泊2泊3日
参加者:藤澤(リーダー)、石黒(サブリーダー)、深井(サブリーダー)清水(会計)、石井(ゲスト、記録)

4月6日(金)

 東京発の4名は21:00頃に合流し、深井さんの車で一路白馬へ。渋滞もなく深夜0:00頃に前泊地の白馬龍神温泉に到着。大阪発の石黒さんは18:00頃に到着済み。眠っていた石黒さんを起こし、宴会がスタート。久しぶりの再会で、尽きない会話にお酒も進み、3:00頃就寝。

4月7日(土)ガラガラ沢 天候:雪、くもり

八方池山荘1000…第二ケルン 2008m1110―1976m1115~1125―1105m1215~1230…渡渉林道への登り返し1300~1330 林道1126m―980m1435…二股1455

 7:00に起床し、石黒さんの大阪お土産、551の肉まんを朝ごはんにいただき、8:00頃宿出発。石黒さんの車を二股にデポしに行くが、雨予報もあってか先行車は0。深井さんの車に乗り合わせて八方尾根スキー場に向かう。ゴンドラとリフト2本を乗り継ぎ、八方池山荘からシールをつけて登行開始。稜線上は風も強くところどころ雪も途切れ夏道が出ており、何度か板を担いで進んだ。第2ケルンあたりまで来たところで風も強く、稜線上の視界も良好とは言えないことから、八方池までは登らずにガラガラ沢へ降りることに決定。滑り始めの稜線近くはカリカリながらも、下部に向かいザラメ気味の重めの雪。石黒さんは2年ぶりのスキー復帰とのことだったが登り、滑り共に全くブランクが感じられません。雪の状況は良好とはいえず、所々近づくまで見えないクラックがあり、ゲスト石井がクラックに顔面から転び顔から血を出すハプニングが発生。幸いかすり傷のみのため簡単な処置を施して再度滑走。1160m辺りまで降りると沢筋の雪の上に土と岩が出ており、沢の右手側に残る雪をトラバースするように進む。ところどころ雪の塊が落ちてくることもあり、緊張ながら進む。雪不足から不安であった川の渡渉についてもガラガラ沢の下部の川との合流地点すぐのところで安定したスノーブリッジを発見し無事に林道側へ渡る。急な斜面を登り林道まで上がり、滑走するものの、崩落や雪が途切れているところも多く少し滑っては板を外して歩き、また滑る、の繰り返しであった。950mあたりで林道の雪が途切れたため板を担ぎ林道を歩き、二股に戻る。デポしていた石黒さんの車で八方尾根スキー場に向かい、深井さんの車を回収後、途中の酒屋で日本酒を仕入れ、本日の宿来馬温泉風吹荘に向かう。源泉かけ流しの温泉と、丁寧な料理が楽しめる素敵な宿であった。夕方遅くから降り出した雨の音に翌日の天気を心配しながら就寝。

4月8日(日)鵯峰 天候:曇り~雪~ゲレンデからは晴れ

ゴンドラリフトイヴトップ0900…早大小屋1722m1015~1025…1935m登降終了―1867m1200~1210…登り返し1926m1245―早大小屋1722m 1330―ゲレンデ1634m1345―駐車場1415

 朝目覚めると昨日と打って変わって雪が降り積もっている。当初の予定であった金山沢は難しいとの判断で、藤澤リーダーを筆頭に代替案の検討が始まる。最終的に栂池高原のロープウェイで自然園まで登り、気候の状況をみて近隣を滑る方向で決定。計画書を変更し、途中のローソンのコピー機にて変更した登山届とコースマップを印刷し、一路栂池高原スキー場へ。雪は止み始めていたが雪崩の危険があることからロープウェイは運休となっていた。ゴンドラリフトイヴでゲレンデトップまで上がり、栂池自然園へ向けて登行開始。昨夜からの降雪は30センチ以上に登り、前日の雪の無い光景から打って変わって真冬の様相。藤澤さんを先頭に膝下あたりまでの雪をラッセルしながら進む。ガイドツアーと思われる10名前後のツアーも2つ程度入っており、途中からはトレースもあった。早大小屋からヒヨドリ裏のトップまで登り、深井さんの雪崩チェック後、裏側のオープンな斜面を100m程度滑走。少し湿り気味であるが、顔までの深いパウダーであった。その後先程のドロップポイントまで登り返す。どんよりとした天気だが視界は悪くなかった。滑走準備をしていると風が強まってきたため、早大小屋方面のツリ―に向けてドロップ。リズミカルに滑り降りていく藤澤さん、清水さんに続きたかったが、ゲスト石井の非圧雪滑走技術が乏しく、ターン毎に転んでは深井さん、石黒さんに助けてもらいながらどうにか早大小屋まで滑り降りる。その後林道を経由して栂池高原スキー場ゲレンデへ復帰。ガチガチ、ギタギタながらも駐車場まで雪が残っており、どうにかゲレンデを滑走して帰還できた。下山後は倉下の湯で汗をながし、そば神で5人前の大ざるそばをみんなで分け合いながら食べ、石黒さん、東京組と別れそれぞれ帰路へ向かった。

(石井 記)

 当初は栂池から入り蓮華温泉泊で風吹大池から来馬温泉に抜ける予定でしたが、天候が思わしくなく、ガラガラ沢と金山沢を1日ずつ滑る予定に変更しました。結果的に降雪もあり報告行程になりました。
 八方尾根の上りでは唐松小屋付近でテント泊する人と少し話をしましたが、今年から唐松小屋はGWは営業するがその後は6月まで休業との事です。
(藤澤 追記)