2018年 4月 昼闇山個人山行

昼闇山

概要

日程:2018年 4月20日(金)前泊~22日(日)
参加者:守谷(CL)、藤澤(SL)、木村、清水

4月20日(金)(前泊)

 個人山行として計画した昼闇山。融雪の進みが早い今春の4月第3週末にどれぐらい雪があるかと、心配ではあったが、同行を希望していただいた皆様の支えにも助けられて、決行した。金曜晩は新座駅に集合し、上越ICを降りたすぐの仮眠施設「上越の湯」で宿泊。2014年に初めて焼山北面台地を訪れた際にも利用した場所だ。遠方で睡眠時間も不足気味になりそうなので、前夜祭もそこそこに就寝した。

4月21日(土):晴

上越の湯6:20=焼山温泉先車デポ地(468m )7:46~8:13・・・アケビ平(670m)9:24~9:30・・・昼闇谷入口(876m)10:12・・・尾根取り付き地点(1088m)10:57・・・昼闇のコル(1612m)12:55~13:43-尾根乗越地点(1091m)14:00~14:14ー焼山温泉(380m)15:40

 上越ICから能生IC経由で早川沿いの道を北上する。しばらくすると火打から昼闇にかけての山々が一望できる地点に差し掛かる。「雪はあるのかなぁ」と心配しながら山を眺めると、「う~ん、微妙・・」というのが正直な感想。「どれぐらいを地道歩くかなぁ」「林道には雪残ってたらいいなぁ」などと複雑な心境の中、車を進める。この時期は焼山温泉側から旧スキー場跡地を登ったところまで除雪が進んで車が入れる。ほんのちょっとだけだが、3月ぐらいよりもラクだ。車デポ地点から先の林道もすぐに雪が付いていて、意外と行けるんでは・・と期待を抱かせる。途中、雪が消える箇所があったが、何とか拾いながら進んでいって、林道から外れて山に入る。次は昼闇谷に入る地点がどうなっているか、昼闇谷を渡る地点で雪があるかだが、これも案ずるより産むが易し、あまり問題なくクリア。片側が崩れている箇所を避けながら昼闇谷を登っていく。昼闇谷左岸台地上の地点まで登ると上の尾根(通常登りに使う尾根)全体を見渡すことができた。予想通りの暑さではあったが、何とか雪があり滑ることに問題はなさそう。この尾根を登ると最後がきつくて担がなければならなくなるので、尾根を越えて(下から見て)右側に回り込むラインを狙う。しかし、わずかに尾根を登ってからトラバースしたのが災いして、ヤブに行く手を阻まれてしまう。仕方なく、というか自然と登りの尾根に戻り、何とかヤブを避けながら高度を上げていく。最後の急斜面は昼闇谷の一部なのだが、右尾根を直登してもきびしいことはわかっていたのでこれを登る。しかし、キツイ・・・暑さもあって足が攣りながらも何とか登りきる。攣らなかったのは何と木村さんだけ。さすがと思わざるを得ない。登りきると昼闇コルに飛び出し、雨飾や金山といった頸域近辺の山々が見渡せた。やはりここは素晴らしい・・・

 無風の中での昼食後、下りにとりかかる。滑りたかったのは登ってきた昼闇谷側ではなく上から見て左側のライン。昼闇のこちら側は何本も綺麗な滑降ルートがあり、かねてから滑りたかった所。滑り出しで雪の崩れ方をチェックした後、いざ、ドロップへ・・・中々のザラメバーンではないだろうか。続くみなさんも楽しそうに降りてくる。標高差400mほどを3回に分けて一気に滑り降りて予想していた標高1200m付近からトラバース気味にさらに何段か滑降していく。登りではヤブに行く手を阻まれた箇所も滑りではうまくその下側を回避することができた。
 昼闇谷に戻ってからは基本的には登りと同じルートを辿ったが、少し山側に行き過ぎた場合には修正するなどして林道に戻った。車デポ地点まで戻ると今日1日無事に山スキーを楽しめたことに胸を撫で下ろした。山行中一人も合わず少し時期としては遅れてしまったが、良い斜面を滑れたと思う。焼山温泉に戻って祝杯を上げた。

 翌日はまた高温で、しかも帰りの時間を考えて早めに切り上げる必要があることから、山行を断念。清水さんお勧めの不見月ノ池でフォッサマグナが作り上げた独特の地形美を楽しんだ。
(守谷 記)