2020年 3月 北海道

北海道 個人山行

概要

日程:2020年 3月19日(木)~30日(月)
場所:北海道利尻・ニセコ周辺
報告:八木

3月19日(木)

天候:快晴

羽田8:40=新千歳10:10=札幌丘珠14:40=札幌丘珠16:00=札幌17:20~18:30=稚内24:00

 羽田から快晴の中飛び立つ。富士山や遠く北アルプス、西吾妻山(3月初めに行った八木ちゃんころばしの尾根も見えた(笑))、月山と空からの雪山を観察する。新千歳につくと風が強く少し嫌な予感がしていた。ここからJRで札幌まで行き地下鉄に乗り換えて栄町まで行く。ここから丘珠空港まではバスもあるが時間が合わないので20分程歩いて空港へ。相変わらず風が強い。丘珠空港は自衛隊の基地の中にある。サーブのプロペラ機が準備していた。カウンターではやはり利尻は強風で天候調査中の為引き返す事もあると告げられる。まあ今までも天候調査で引き返した事がないから大丈夫とたかを括っていた。
 滑走路を歩いて乗り込み出発。36人乗りで半分程の搭乗だった。プロペラ機は30年ぶりでたしか青森のカミさんの実家に結婚のお許しを得るため乗って以来と思い出す。
 飛行機は順調に利尻に向かうが海上にでると次第に揺れ始める。利尻が見え始めると大きく旋回して着陸態勢に入る。が降下を始めるとそれにもまして揺れて、左右だけでなく上下にもどんと落ちて急降下で落ちていく感じで最高にビビる。車輪も降りて空港直下まできたが揺れは収まらないので着陸寸前で機首を上げた。また大きく旋回して礼文島の上を通過しもう一度空港に向かうが機長から強風で天候の回復の見込みがないので丘珠に戻るとのアナウンスがある。
 まじかという感じだが、命には変えられない。空港で明日の朝の便をとりあえず予約する。しかし明日はもっと荒天になるとの予報もあり明日飛ぶかは五分五分との事。この時利尻ツアーのメンバーの間宮さんにお会いする。
 とりあえず札幌駅に戻る。2人でどうするか検討するが宿のご主人に聞くと明日は朝のフェリーはまだ出航する可能性が高いとの読みでそれなら今日中に稚内まで行けば明日利尻に渡れると判断する。今回の利尻ツアーでフェリー組のメンバーは欠航もなく15時過ぎには利尻に着いたそう。直前に調べた時も利尻便の飛行機は3月75%運行の確率でヤバいなとは思ったがあとのまつり。
 特急ライラックに乗り、旭川で乗り換えて特急サロベツに乗っても稚内着23時47分。まあ飛行機が飛ばなければ利尻に明日中に着けない可能性もあるので仕方ないか。いやあ利尻は遠いわ・・・この後鹿が線路内に立ち入りしばらく停車した影響で遅れ稚内は夜中の24時ちょうど。列車から降りたのは我々グループ2人とあと1人のみ。日本最北端の駅は冷え込んでいました。

3月20日(金)

天候:雨
稚内6:55=鴛泊8:35=宿レラモシリ9:00=島一周10:00=宿16:00

 朝宿のご主人のヨミ通りフェリーは6時55分に出航。やれやれなんとか利尻に渡れる。
鴛泊には宿のスタッフが迎えに来ていました。ご主人の話ではフェリーが運航したのに飛行機が運休はめったにないとの事でパイロットが下手だったんじゃないかと話していました。ただ2週間前、飛行機は飛んだがフェリーは流氷で欠航になった事もあり利尻に渡るのはこの時期なかなか難しい様です。
 宿では今回の利尻ツアーのメンバーでリーダーの大城さん、鈴木さん、三浦さん、木村さんと初対面。皆さん気さくな方ばかりですぐうちとける。
 今日は一日雨なので山行中止。なので島1周の観光をレンタカー借りて出発。姫沼からラナルド・マクドナルドの碑(日本に憧れ利尻島に漂着後、日本で初の英語教師となったカナダ人)をめぐる。
 利尻山頂は見えないが山麓を見るだけでも滑走意欲が沸いてくる。この後有名な「白い恋人」のパッケージの絵の元となった場所に行くが山頂が見えないので良く分からなかった。
 お昼の後香深の温泉に行く。黄色がかった温泉でよく温まります。宿に16時に戻る。
夕食後はミーテングして明日に備える。三浦さんは滋賀ブラッファーズ所属で、それ以外の4人はブナの木(名古屋拠点)のメンバー。最初は15名参加予定がコロナ騒動で6人に減った経緯もあり皆さんこのツアーには思い入れがある方ばかりです。(もともとはテレマークネットの企画でその後スキー協のツアー企画になった)

3月21日(土)

天候:曇りのち晴れ
宿8:10=旭浜8:30=(スノーモービル)アフトロマナイ沢300m9:00…670m11:00-540m11:30…670m12:00-460m13:00…840m14:30-旭浜15:00=宿15:40

 宿から見る山頂はガスが掛かっていたが、天気は回復傾向。外はうっすらと雪が積もっていた。8時出発。車の後ろにはスノーモービルをけん引する。20分程走り島の東部にある旭浜から登る。海が見える海岸からスノーモービルで20分程引っ張ってもらい標高300mまで林道を進む。
 スキーを引っ張ってもらうのも初体験だが、だんだん青空も広がりなかなか爽快。ただギャップがあるとロープが緩み、その後反動がくるので気は緩められない。
 到着後さっそくシールを付ける。我々6人に対しガイド2名がつく。ゆっくりしたペースで登る。
 少し登ると海が見渡せ島スキーのだいご味が感じられる。対岸の北海道も良く見える。今日は北西の風が強いので東面のツアーとなったがときおり山を回りこんだ強風が吹きつける。
 670mで少し緩めの見晴らしのいいバーンに到着。この頃には山頂も見える様になる。ふかふかではないが良く走る気持ちいい雪で一気にテンションマックスとなる。再度同じ所を登り返し、今度は少し右側を滑り大休止とした。
 この後女性班と男性班に分かれ、男性班はもう少し上の840mまで高度を上げる。ここまで来ると少し高度感が出てきて気合が入る。ガイドよりスキーヤーズライトぎみに滑る様に指示がでる。
 三浦さんが先頭でイッキに400m程高度を落とす。アイシーな所や滑る程にクラストぎみに変わりなかなか難しい雪質へと変わっていた。リグループポイントの最後にガイドが滑り降りてきたが指示より皆左よりに滑ってしまい、いい雪の所を逃してしまう。右側は日が当たっていないので雪が良かった様。もっと滑走ポイントをイメージして登らないといけない事を痛感する。この後林道に滑り降り、林道を海岸まで競争しながら滑走。気持ち良く海岸へ到着。島スキーの1日が終わる。

2020年 3月21日

3月22日(日)

天候:快晴
宿8:10=旭浜8:30=(スノーモービル)300m9:00…726m11:00-500m12:00…726m13:00-430m13:30-300m14:30-旭浜15:00=宿15:50

 今日も旭浜よりスノーモービルで登る。今日はきのうの斜面より右側の尾根に取りつき726Mのポコを目指す。最初の斜面はカリカリなのでガイドが所々ピッケルで斜面を削りながら登り上げる。
 500mまでくると北東に宗谷岬やロシア領のモネロン島が一望できる。もう少し空気が澄んでいると樺太も見えるそう。550mから650m程が利尻の森林限界。
 726mに着くと利尻富士の頂が迫り絶景かな。なんと山頂よりオチウシナイ沢にシュプールがある。
 かなりのエクストリーム斜面で昨日の滑走だろうか。羨ましい。
 さて滑走。斜面も広々して500Mまで気持ち良く滑走。ここで大休止。
 今日はここで女性班と分かれ再度726Mを目指す。こんどは726Mの反対側の沢に滑り込む。
 パウダーとは言えないが北向きの斜面のおかげでお昼を過ぎても良く走る雪で430mまでイッキに落としていく。この利尻ツアーは細かく刻むのではなくド~ンと滑るので累積標高差としてそれ程ではないが滑走したという感覚が結構ある。いい沢でここがパウダーなら最高のバーンになるそう。
 430mより少し登り返してから長いトラバース。ただこの先はカリカリ斜面もありクトーを利かす。
 途中でクトーとシールをはがすが、カリカリ斜面の真ん中で緊張しながらの作業でした。
 ここから300Mの林道終点まで行き、旭浜に戻る。海から登り、海まで滑るルートはここにしかないものです。島スキー最高!
 宿に戻り温泉に浸かる。風呂で一緒になった若者は山頂まで行ったそう。滑り切った満足感が良く分かる。風呂からはマッターホルンに似た山頂が一望で、ちょうどモルゲンロートが始まり最高の瞬間でした。

3月23日(月)

天候:快晴
宿8:10=仙法志8:50=(スノーモービル)550m9:20…仙法志第二稜1000m11:30-500m12:30…900m14:20-550m14:30-仙法志15:10=宿16:00=鴛泊17:40=稚内港19:20=宿19:50

 今日も快晴。女性陣2人は今日の朝のフェリーで帰るので鴛泊港経由でツアー出発。それにしても間宮さんは75Lのザックに小ザックを括り付け、さらにスキー道具一式を持って札幌まで行くのはかなり大変そう。札幌から更に青森に行き八甲田でスキーして帰るそう。そのパワフルさに圧倒される。
 さて今日は西斜面を滑る。利尻は東西南北滑れる斜面があるのでその日の風向きで斜面を選べるのがいいところ。今日はもともとガイドの予定は入っていなかったが、新潟の山のガイドの方がプライベートツアーで参加の所に我々4人が無理やりご一緒させてもらったのでした。
 仙法志より林道を少し入った所でスノーモービルにスイッチ。今日は550mの所まで引っ張り上げてもらう。これがシールで登るなら2時間弱かかるので4000円とお高いがリフト代と割り切る。スノーモービル最終地点から見上げる利尻山頂は昨日の東面ともまた違ってヒマラヤの山脈と言われても納得してしまうような山容で急峻な先鋒がそそり立っています。大空沢から尾根を登って行きます。やはり朝は冷え込んでいてかなりカチカチ。クトーを着けても滑ります。三浦さんクトーなしに直登ぎみに根性で登っています。850m辺りでスキーを括り付けて更に1000m付近まで登ります。ここまで来ると山頂の先鋒が迫力もって迫ってきます。礼文島も良く見えます。絶景絶景!。
 さて滑走準備をします。皆思い思いの斜面を選択していきます。少し切れ落ちていて1ターン目は慎重に、先が見えた所でイッキに落ちていきます。雪も程よくゆるみいい感じです。斜度が少し落ちた所からテレマークターンを刻みます。なんちゃてテレマーカーの本領発揮です。700m程で一回リグループしてさらに500mまで落とします。ここで大休止。今滑った斜面を見上げながら満足感に浸ります。よしよし!!
 アワビ岩を横目で見ながら再度900mまで登り返し。最初に滑ったひとつ前の斜面を滑ります。ここは斜度も適度でテレマークターンで最初から大空沢まで頑張ります。
 大空沢からは斜度は緩いですが見晴らしがよく本当にきらめく海を見ながらの滑走でなかなかないシチュエーションです。皆さん猛スピード行ってしまう中ゆっくりターンを刻みながらスキーの感覚を噛みしめました。ゴール地点がくるのが勿体ない様な感じでした。
 利尻の神様ありがとう!!利尻ツアーのフィナーレを飾るに相応しい滑走でした。
帰りに利尻名物の乳酸飲料ミルビスのお店に寄りました。ヤクルトよりもう少しあっさりした飲みやすいものでした。ちょっと高いけどね。ここでしか飲めないのでいい記念です。
 宿でパッキングしてフェリー17:40発に乗る。稚内港から大荷物(スキー一式も)もって宿までの歩きは修行でした。三浦さんは違う宿なので稚内駅でお別れです。同室で楽しく過ごさせてもらいありがとうございます。

3月24日(火)

天候:曇り時々雪
稚内港11:30=札幌17:30=新千歳18:40=岩内23:20

 今日も宿からフェリーターミナルまで修行の移動です。大城さん、鈴木さんと共に11時半発の高速バスに乗車。乗客は半分程度。宗谷地方はまだいませんが札幌はコロナ感染者が増えているので勿論マスクします。札幌からすぐ新千歳行きに乗り空港を目指します。
 空港で岩内の別荘のオーナー釈さんと合流して車で岩内を目指します。
 釈さんもブナの木のメンバーで北海道山行の後半は特別に参加させてもらいました。ありがとうございます。別荘は10人位でも余裕で寝泊まりできる様な大きさでした。温泉付きでもあります。
 別荘では大森さんが待っていました。2月の白銀荘でお会いしていてその時は大森さんの手打ちのそばを頂きました。高知の体育大学の教授でもありぶなの木のガイド役するほどの方です。
 とりあえず祝杯を上げて就寝。

3月25日(水)

天候:晴れ
別荘8:20=スキー場駐車場190m9:10…岩内岳山頂1085m12:20-スキー場駐車場別荘14:20=別荘14:30

 朝食をしっかりとって出発。別荘からすぐ真近に岩内岳がよく見えます。その岩内岳山頂を目指します。スキー場まで車で3分。営業はすでに終了していて駐車場には1組の外人の山スキーヤーがいました。ここのスキー場はリフト1本のみでその上はキャットで上がるのですが1日8万も掛かるそうです。お客は金持ちの外人しかいないそうです。ニセコバブルもいいところですが、このコロナ騒ぎでそれもなくなっています。
 登りは旧スキー場跡のリフト沿いを進みます。釈さんは登るのがやたら早くてトレースを追いかけます。岩内岳はニセコ連山の一番海寄りの山で少しあがると海が良く見えます。積丹半島の山々もよく見えます。2本目のリフト終点までくると海から強風が吹きつけてきます。そして3本目のリフト終点まで来るとほぼ森林限界に近づきます。ここでアウターを着込み防寒対策をして念の為クトーも装着します。雷電山や目国内岳も良く見えます。
 山頂には12時に到着。ニセコ連山が一望です。奥にアンヌプリやその奥に羊蹄山がでかでかと鎮座してます。強風吹き付けるので支度してそく滑走。
山頂より北東方向に適度な斜度のバーンがありますが少しパックされてモナカぎみの為気持ち良く滑走という訳にはいかなかったです。それでも広々しているので思い思いにターンを刻めます。100m程落として少しトラバースぎみに西に向かいます。程なくしてスキー場に合流。ここで大休止とします。スキー場はザラメ雪で滑りやすくあっという間に駐車場まで戻りました。
 別荘に戻りすぐそばにある露天風呂に行きます。海の向こうに積丹岳やポンネアンシチ岳が一望でき温めの湯の為長湯ができます。
 別荘に戻りくつろいでいると大森さんがトイレから出た所で急に倒れてしまいました。すぐにソファーに寝かせると脈が飛ぶようで苦しそう。釈さんが医者へ行くより救急車を呼んだ方がいいという事で連絡する。
 15分程で来て3人の救急救命士が慎重にベッドに移し病院に。大城さんが付き添いで乗る事となった。岩内町の総合病院に行くが専門医がいないので結局小樽の市民病院まで搬送される。
 この後釈さんが大城さんを迎えに小樽まで行き23時頃戻ってくる。救急車では何回か心臓が止まりかなり危なかった様です。救急車呼んで正解でした。ペースメーカーを緊急で付けて助かったとの事でホッとする。朝元気に山を登った人が急に倒れるなんて、本当に人生一寸先は闇だと感じます。高知の息子さんに連絡して翌日小樽にくる事となった。

3月26日(木)

天候:曇り時々晴れ
別荘8:40=白樺山取り付き270m9:25…白樺山頂931m12:00-白樺山取り付き270m13:20=別荘14:00=小樽16:00=余市カキザキ17:00=別荘18:40

 今日は午後小樽にお見舞いに行く予定にしているため近場の白樺山に行く。車で20分程で到着。
 ニセコの裏側にあたる為あまり人が来ない山です。それ程斜度はきつくないのですがやや木が密なので帰りはスピードを殺していかないと危ない感じです。名前の通り白樺が確かに密に生えています。700M以上はダケカンバの林となり滑りやすそうな樹林となっています。曇りですが視界はあるので滑走には問題ない感じです。2時間程で山頂到着。シャクナゲ岳やチセヌプリ方面はガスっていてうっすらとしか見えません。すぐ滑走準備。少し引っかかる雪で滑りにくい感じです。100M程落とした所で大休止。日が指してきて暖かい感じです。
 この後慎重に白樺林を抜け終了。
 午後は小樽まで大森さんのお見舞いに行きます。大森さんの車も移動する為私が運転する事に。
 ミッション車(フォレスター)なので慎重に運転します。病院はコロナの影響でお見舞いが1人に制限されているので鈴木さんが代表で行きました。大森さんは明日ペースメーカーの埋め込みの手術をするとの事。普通に話ができる程回復されていて一同ホッとしました。
 車は結局病院に駐車できないので帰りも私が運転する事になり、余市にある魚屋で買い物しついでに夕飯も取り岩内に帰りました。夕方から田中さんが来られてメンバー5人となりました。この冬はずっと栂池に籠ってスキーをされていたそうです。一冬スキー三昧できるなんて羨ましい限りです。

いわない荘

3月27日(金)

天候:曇りのち雨
別荘8:20=スキー場駐車場9:00…岩内岳670m11:00-スキー場駐車場11:30=別荘11:40

 今日は午後より雨予報なのですぐ裏の岩内岳の速攻山行です。いつも通り旧スキー場よりリフト沿いに登ります。風が強く行けるとこまでという感じです。やはり2本目のリフト終点でかなり吹き付けてきたので登高終了します。ここからは丁度いい斜度の沢コースを落とします。雪は緩んでまずまずの滑走です。下部でスキー場に滑りこんで終了。別荘からすぐの所にいい斜面があるのは本当にいい環境です。ただスキー場営業時は現在スキー場ではない所を登っているにも関わらずパトロールに注意されるそうで越権行為の様にも思われます。
 午後は露天風呂に入ってゆっくりします。テレビを見ていると東京はコロナが蔓延してきて一時は北海道の方が感染者多かったですが、今は帰るのがためらわれる感じです。このままGWまでここにいるのもいいかなとつい思ってしまいます。晩は釈さんがヒラメやつぶ貝など捌いて出して頂き、田中さんは別荘の回りで採ってきたふきのとうでふきみそを作っていただき豪華なディナーとなりました。

3月28日(土)

天候:晴れ
別荘7:40=五色温泉750m8:35…イワオヌプリ960m9:40-五色温泉10:20=ニセコひらふスキー場11:00~15:00=別荘15:40

 夜中は風雨が強かった様なので雪の状況はどうだろうか。8時前に出発して岩内より海回りで行き五色温泉からイワオヌプリに登る。五色温泉に着くと晴れて気持ちいい。標高が高いので薄っすらとは雪が積もっているが下はカリカリの感じ。とりあえず1段上がってクトーを着けるも斜度が上がってくるとカチカチで風も強く無理して行ってもあまり面白そうではないので途中撤退と決める。滑り足りないのでこのツアーで初めてスキー場に行く事にする。どうせならニセコヒラフがいいと決定。レギュラーシーズンなら6200円ですが春割り・シニア割りで2800円なのでまあいいか。さすがに外人は全くいないし、スキー客自体がほとんどいません。レッスンに励みましょう!山では基本操作の確認がなかなかできないのでいい機会です。今シーズンテーマの切り替え時の膝三角、スキーフラットの後の内足かかと内側荷重を意識するがまだまだの感じ。この感覚アルペンでもテレマークでも同じに重要です。
 リフト待ちが全くないので3時間でもかなり滑走した感じで15時に終了。大城さん、鈴木さんも私より一回り近く上ですが皆さんタフです。私もまだまだ現役で頑張らねば!

3月29日(日)

天候:快晴
別荘6:40=積丹岳取り付き120m8:10…積丹岳山頂1255m12:45-積丹岳取り付き14:40=別荘16:40

 今日はニセコ山行のメーンイベント積丹岳です。標高差1100m以上で距離もあるので頑張らないとたどり着けません。幸い快晴で言うことないお天気です。積丹半島の付け根余市から古平経由で取り付きまで走ります。林道除雪終点にはすでに車2台が止まっています。林道は雪が消えかかっているので最初担ぎますが、程なくしてスキーが履けました。林道より270Mで尾根に乗り上げます。今日は北東尾根コースで夏道コースもありますがダラダラ長いという事でこちらを選択。
 最初は藪が少し濃いので枝を折りつつ進みます。600m過ぎる頃より樹間も広がり広々した尾根を進みます。しかし積丹岳の頂上をまだまだ見えません。途中よりスノーモービルの跡があり少し興ざめです。緩めの尾根がどこまでも続きます。800mより上は森林限界で海も良く見えます。
 ニセコ連山も見え始めます。進めど進めど山頂は見えずなかなか遠いです。そして山頂手前のポコを過ぎて漸く山頂が見えました。1時前に到着。山頂より南側は切れ落ちていて滑ったら楽しそうですが戻るのが大変そうなので来た道を滑ります。1000m付近までは雪が固かったですがそれ以降は滑りやすい雪で800m付近で大休止します。やたら空が青くこれ程青い空もなかなか見れない感じです。
 さて北海道ツアー最後の滑りです。広い尾根なのでコースを外さない様に慎重に滑ります。林道まで戻ると最後は林道脇の滑れそうな所を選んでスキーを担がずに戻りました。
 ツアーしたという満足感に浸ります。釈さんはじめ皆さんありがとうございます。
 帰りは積丹半島をぐるっと1周して戻ります。泊村を過ぎるとニセコ連山がお帰りなさいとばかり海の向こうに一望できます。北海道ロングツアーも終了となり少し寂しくあり、充実した山行が出来た事を参加の皆さんに感謝します。夜はジンギスカンで打ち上げしました。

3月30日(月)

天候:晴れ
岩内11:25=札幌14:00=新千歳21:00=羽田22:40
 飛行機は最終便なのでゆっくり目に立ちます。釈さんは前夜遅くに八甲田に行かれました。大城さん、鈴木さんは飛行機の便もあるので小樽でお別れです。田中さんは4月22日まで岩内にいるそうです。大森さんの経過も順調の様で良かったです。
 最後にコロナ禍で大変な中、いろいろなご縁で北海道の山に行けたのは感謝しかありません。早くこの災いが収まる様に祈ります。合掌。