2021年 3月 雨飾山・山頂

雨飾山・山頂 会山行

概要

日程:2021年 3月27日(土)~ 3月28日(日)
参加者:角田(リーダー)、八木(記録)

【1日目】 3月27日(土)

天候:晴

小谷温泉851m6:30…雨飾高原キャンプ場8:30…1500m付近10:40…笹平1876m13:30…雨飾山頂1963m14:00~14:25-大海川谷下降地点1159m16:00-小谷温泉16:55=白馬みみずくの湯18:10

 前夜小谷温泉に1時頃着く。2時就寝。5時半起床。石井さんは諸事情があり直前で不参加となり、その思いも背負って山頂目指し行けるとこまで行こうということで6時半出発。
 山田旅館の裏側から登り始める。雪は前日に少し降った様です。旅館裏の旧ゲレンデを登るが雪はこの所の暖かさ大分融けて沢がかなり出てきていて登りづらい状況。林道にでるつもりがそのまま尾根まで登ってしまい少し時間をロスする。
 キャンプ場手前から大海川の谷に降り取付きの尾根まで進みます。ところが大海川のスノーブリッジは大分落ちてしまい取付き尾根まで高巻きしないと行けない状況でした。この分だと帰りは荒菅沢から大海川の谷添いに降りるのは難しいと判断する。
 取付き尾根はシールのみで上がるが急ですこし苦労する。1500mの台地付近まで登ると山頂から荒菅沢の全貌が見え、シールを付けたまま沢に滑り降ります。
 沢に降りると布団菱の岩峰群が眼前に迫り威圧してきます。やはり荒菅沢は中間より下はデブリが出ていてそこを横切り、笹平に繋がる尾根に取付きます。
 ここから急なのでクトーを付けます。ただ私のクトーはクライミングサポートを上げると余り歯が刺さらずいまいちです。途中のコブで進めなくなり、スキーを担ぎアイゼンを付けます。
 この頃にはどっと疲労感も出て山頂は無理と思い始める。それでも雪は綺麗に繋がっていて滑走ポイントを探りつつ登ります。
 今日は中川さんのグループはP2に行っていて、角田さんが無線で連絡するもマイクの不調でうまく繋がらなかった。ただP2に人影が見えるのでもしかしたら中川さんグループだったかも。
 笹平まで行くと1時半を過ぎていてもう十分と思っていたが、リーダーはせめて山頂直下の急登の下まで行きましょうよと懐柔され、仕方なく付いていく。
 そして急登の下まで来ると「ここまで来たんだから登りますよ」とザックを降し空身で登り始めるので、一人で待っていても仕方がないので壁のような斜面をよじ登りました。
 そして2時ついに山頂到着!! 日本海、北アルプス、戸隠連山、火打山、燒山と360度一望です。
 リーダーの巧みなサポートのおかげで山頂まで到達しました。やはり山頂に立つとここまで登ってきて良かったとしみじみ思いました。今まではピークハントにはこだわっていませんでしたがそれも重要だと再認識しました。角田リーダー本当にありがとうございました。
 その後山頂直下の壁を半分下った時、少しよろけた瞬間湿雪と共に30m程落下しヤバいと思いましたが下が平だったので事無を得ました。ストック1本は角田さんが回収してくれて戻らずに済みました。重ね重ねありがとうございます。
 荒菅沢の上部はスラフが流れ、中間から下は雪崩ていたので、登りでチェックしていた笹平直下の沢に滑り込みました。途中45度越えはある緊張感のある斜面でしたが、雪が緩んでいたので気持ちよく滑れました。
 荒菅沢の合流地点からはトラバースしながら1500m下の台地に乗り上げられたので登り返しせずに済み、登りのルートに戻りました。ホットしてここで大休止。
 最後の大海川の谷への下降地点を慎重に見定めて雪切れせずにキャンプ場まで戻り、後は林道を降りて17時前に出発地点に戻りました。
長かったけど充実した山行となりました。この後、八方のみみずくの湯で汗を流し、白馬の居酒屋で最高の祝杯をあげました。

【2日目】 3月28日(日)

天候:曇りのち雨

 6時起床。天気も下り坂なのでテントを撤収し、白馬の峰々に別れを告げて帰京しました。
(八木記)

(付記:角田)
 ランドネに入会したての2009年4月に初めて雨飾に行きましたが、その時は登りに難儀して、皆の足を引っ張りながら、やっとP2に行けたという経験があります。その後何度か雨飾山頂を目指しましたが、天候等なかなか条件に恵まれず途中敗退が続きました。今回は何としても登頂したいと思いながらも天気予報が優れずに、急遽ワンデイ山行になりました。山頂に拘らないメンバーを甘言で勇気づけ乍らも、笹平直下の急登では腿に痙攣がおきて、「これは難しいかな・・」とふと不安がよぎりました。ただ時間を14時半まで登高と決めていたので、行けるところまで行こうとの信念で行動していました。八木さんも最初は体力に自信がないと言いながらもどんどん先へ行っているし、山頂へは一人で向かったけど後を付いてくるし、そのような中でやっと二人で登頂が出来ました。
 天候とメンバーの信頼関係があったからこそ登頂し、無事に下山することが出来たと実感しています。
 下山後にそのまま帰らずに、祝杯を挙げ乍ら達成感に浸るその瞬間が大好きです。その時に飲んだビールの美味しさは最高ですね。その味と喜びを求めて、また次の雪山に登ります。