2023年 1月 岩木山 山行報告

岩木山

概要

日程:2023年 1月20日(土)~23日(月)
場所:岩木山(鳥海山ピーク)
参加者:安尾(リーダー)、常本(サブリーダー)
宿舎:温泉旅館 中野

1月20日(金) 百沢スキー場にて午後ゲレンデスキー

天候:雪

 早朝の東京発東北新幹線で安尾さんと待ち合わせをし、新青森へと向かう。そこからJR奥羽本線に乗り換えて弘前駅へ。駅で送迎待機してくれた旅館の車に乗り、百沢温泉の宿に向かう。車中にて、桜名所で有名な弘前城公園の脇を通る。シーズン中は人出もすごいが、市内ホテルの料金もハネ上がるとのこと。30分ほどで宿に到着し支度をしてから、百沢スキー場へ送迎してもらう。ちなみに今回の温泉宿に3泊お世話になったが、スキー場の行き帰りと弘前駅との往復すべて送迎してくれた。さらに初日のアーリーチェックイン及び最終日のレイトチェックアウトと入浴をサービスして頂いた。温泉は少々熱めだが、24H入浴OK。料理もボリューム感があり、感謝の気持ちでいっぱいである。
 正午過ぎにスキー場に到着。スキー場はリフト3本の小規模のもの。リフト料金が格安(1日券で3千円以下!)で「市民スキー場」といった感じ(弘前市からの補助があるとのこと)。小雪状況で視界は悪いが、平日でがらがらのゲレンデスキーを楽しむ。ややバーンが硬めだったのは、ここ何日か暖かい日があったと想像する。新雪滑降はかなわなかったが、空いたゲレンデを縦横無尽?に堪能して初日の「ウオームアップ」を終えられた。夕刻に送迎にて温泉宿への帰路についた。(常本 記)

1月21日(土) リフトトップから鳥海山へ

天候:雪

第二リフトトップ 10:10…藪尾根…焼け止まり避難小屋下1100m地点 12:00-藪尾根- 第二リフトトップ 13:00、その後ゲレンデスキー

 朝方も昨日に引き続き曇りと小雪の状況。宿泊特典でリフト1日券がサービスになり、本日に使用することにする。そのためリフトの機動力を生かして軽ツアーをし、残りの時間をゲレンデスキーにするプランにする。また慣れないエリアで2人という小人数を考え、尾根線の往復を選択し、雪崩リスクの高い谷滑降はしないと決める。目標到達点を「焼け止まり避難小屋」付近に設定する。
 週末のため、昨日の閑散とした雰囲気から一変しスキー場は賑わっている。ローカルスキーヤが殆どと見受けられたが、週末における地元民のコミュニケーション広場みたいだ。雰囲気が微笑ましく、ローカルスキー場の大事な面を感じることができる。
 2本のリフトを乗り継ぎ第2リフトトップ(ゲレンデトップ)へ。ここからシールを付けて登行に入る。ゆるやかな尾根線歩きになるが、結構な藪林状況。積雪量が平年より少ないらしいことも影響しているようだ。滑りはそんなに期待できそうもないが、雪質はそんなに悪くない。標高900m位からオープンな尾根線になり、少々の晴れ間から目標の「避難小屋」方向が上部に見渡せる。ここで選択を考える時が来た。避難小屋に行くには東方向の谷を跨がなければ最短距離でいけない。地形図情報から、かなり上部から回り込まないと谷は回避できそうもない。ここはリスク回避を優先し、登行を適当なところで切り上げ、ゲレンデトップへ滑り返すことにする。登った通りの緩い藪斜面を快適に?に滑る。まるでショートターンの練習場だ。悪雪でないのは幸いだった。滑降開始から1時間ほどでゲレンデトップへ帰着し、ツアーは無事終了する。残り時間は夕刻までゲレンデスキーを楽しみ、1日券も有効に利用させていただいた。(常本 記)

1月22日(日) ゲレンデボトムから鳥海山へ

天候:雪

ゲレンデボトム9:20…広い尾根沿いの夏道…焼け止まり避難小屋横を通過 13:20…1170m地点にて滑降準備 13:40~14:10-広い尾根沿いの夏道-ゲレンデボトム 15:50

 この日はスキー競技会が開催されるため、昨日利用した上部のリフトが午前は使えず、スキーセンター横から夏道を経由して岩木山の一つのピークである鳥海山を目指すことにした。
 尾根に取り付く際に、沢を渡っての短い急登以外は、前日と異なり藪のない傾斜の比較的緩やかな疎林の斜面をひたすら森林限界まで登ってゆく。尾根の幅は広かったが、先行者のトレースもあり、迷うことなく進めた。
 樹林帯を出て灌木帯になると風雪が強まって次第に視界が悪くなり、寄ることにしていた焼け止まり避難小屋を見つけることはできず、1200m弱の地点に達した。
旅館の人から数日前に雨が降ったと聞かされていたが、この地点より仰ぐ山頂方向は無木立のオープンバーンのようであり、風雪でまったく見えず、上方斜面からの雪崩の可能性に肝を冷やしながら、急いで滑降に切り替えた。
 滑り始めは、視界が悪いため、先行の常本さんを見失わないように数10mピッチで慎重に追いかけた。ただし雪は深くて軽く、視界が良ければ、大回りのターンで最高の雪煙が上げられたに違いない。心の余裕がなく、常本さんのオーバーヘッドの豪快な滑りの動画を取り損ねて後悔。滑っているうちに深雪滑降に快適な斜面はあっという間に終わってしまい残念。ここで常本さんから名言が飛び出す「素晴らしい時期がアッという間に終わるのは人生と同じ」。
 その後、樹林帯に降りてからは、登りの時と違って広い尾根から分岐する支尾根に何度か間違って入ってしまったが、その都度GPSで確認して、登り返すことなく、夏道に戻れた。(もっとも、各支尾根の脇の谷がそれほど深くないので、沢に沿った滑降でも問題ないようにも思える)
 最後は、スキー場直前の沢を渡っての急な登りの階段登高にイヤになり、スキーを担いでツボ足で深い雪に埋まりつつ強引に登り、旅館の迎えの車に辛うじて間に合った。(安尾 記)

1月23日(月) 百沢スキー場にて午前ゲレンデスキー

天候:快晴のち雪

 朝スキー場についたときは快晴で、初めて岩木山の山頂が拝めた。遠くから見ると昨日登ろうとした鳥海山へのコースは、幅が100m以上ありそうな一枚板の滑り台のようで斜度も30度有るか無いか程度なので、意外に雪崩は起きにくいようにも思えて、『春スキーの山として有名だが厳冬期にこそ真価が(山スキー百山の34ページ) 』の意図がわかったような気がする。ただし最後の鳥海山山頂までの深い雪の無木立のオープンバーンの標高差300mの登りのラッセルは相当大変そうではあるが。
 この日は帰京日で、午後再び天気が崩れる予報もあり、山には入らず、ゲレンデスキーのみとした。ピステンで完全にリセットされた幅広いゲレンデで、朝一の『ファーストトラック』を無料で楽しむ。ニセコなどの高級リゾートでは有料なので、得をした気分になる。その後、ゲレンデ脇のツリーランを試みた。雪質は最高だが、藪が煩く、それほど楽しめなかった。
 午前快晴も帰る頃には吹雪の中、電車に乗り弘前を後にした。(安尾 記)