2022年 4月 月山・湯殿山 山行報告

月山・湯殿山

概要

日程:2022年 4月 9日(土)~11日(月) 前日午後発
参加者:安尾(リーダー)、伊藤(ゲスト)

4月 9日(土) 湯殿山

天候:快晴

姥沢駐車場9:10…石跳川1000m地点9:40…湯殿山東南尾根…湯殿山山頂11:30~11:50-湯殿山南斜面-東南尾根1350m地点12:00-湯殿山東斜面-石跳川1150m地点12:20-自然博物園(ネイチャーセンター)…志津13:50

 6:30に起床し朝食後8:30に旅館の送迎バスに送っていただき姥沢駐車場へ出発。
 姥沢駐車場で湯殿山へ向かうべく準備をし、湯殿山の尾根を目指し石跳川(カワクルミ沼)までのツリーランへドロップイン(滑走跡なし)。カワクルミ沼にてシールを着装しハイクアップ開始。尾根までは20分程度で上がれたものの、中々の急登に苦戦。尾根からは斜度も緩む。尾根の右手には姥ヶ岳からの大斜面が間近に望まれるが、3月の東北地震の影響で至る所に巨大なクラックを確認。湯殿山直下1400m付近にてクランポン着装。11:30には湯殿山登頂。山頂からは鳥海山、朝日連峰、飯豊連峰の絶景。
 早々に湯殿山南側の田代沢の広大な一枚バーンにドロップイン、150m程滑走してトラバースし尾根に戻り、東面をクラックを避けつつ石跳川へ滑走。雪はややざらめであったが、滑走跡もなく雪質も軽く、上手くなったと誤解する程であった。石跳川からは自然博物園を目指し、漕がない程度の斜度の長い道のりを滑走。
 自然博物園でスキーを外し、一般道を徒歩にて旅館に戻ること凡そ30分。
天気は最高、雪質もこの時期としては最高、眺望最高の一日でした。(伊藤 記)

 リフトの動いてないこの日は、アプローチを短縮する工夫として旅館の車で姥沢駐車場まで送ってもらい、駐車場より西の方向に一度石跳川の約1000m地点まで滑降し、東南尾根より取り付き頂上へ。頂上から南面を少し滑降してみたが汚れたような色のストップ雪で楽しくなく、東南尾根1350mに回って東面滑降に変更。こちらは白くて細かい雪質で斜度も充分あるためスキーがよく走る会心の一本。あっという間に石跳川までドロップ。その後、石跳川沿いに志津へ。(安尾 記)

4月10日(日) 月山

天候:快晴

姥沢駐車場…月山スキー場リフトボトム=リフトトップ8:30…月山山頂11:00-月山スキー場リフトボトム12:20-(ゲレンデスキー)-姥沢駐車場-自然博物園-国道112号と県道114号の交差点15:40・・志津

 6:00起床。8:00のリフト開始に合わせ、07:30に旅館のバスにて出発。
 姥沢駐車場からはスキーを担ぎ月山リフトまでの徒歩。月山リフトはオープン初日特典で一日券が3,300円。一回券が600円であった為、下山後のゲレンデスキーを楽しむべく一日券を購入。リフトトップにてシールを着装し、姥ヶ岳、金姥を左に見ながらのトラバースルートにて牛首を目指す。雪はざらめで、アイゼンのみの登山者の膝程度までの踏み抜き跡多数。
 牛首にて休憩の後、月山山頂を目指すが直下に雪がない箇所が確認出来、1760m付近から先行者が行く右手にトラバースルートを選び、賽の河原の尾根まで上がる。ここからは斜度も緩み、月山神社手前の雪に埋まる屋根が一部露出する小屋に到着し、更に三角点を目指す。ピークは爆風で立っているのもやっとの状態。早々に小屋に戻りシールを外し滑走準備。
 滑走は直登ルートで一気に牛首までの大斜面を楽しむ。滑走跡もまだまだなく雪質も最高。牛首からは雪質もがらりと変わり、ざらめの斜面をリフト上駅の鞍部からトラバースし、リフト下駅に。その後一日券を使用し未滑走箇所を探し求めながらスキーを楽しむ。
 その日の終わりにリフト下駅から姥沢駐車場横のロッジ右手より回り込みツリーランを自然博物園へ。ここがほどほどの斜面且つ滑走跡もなく楽しいスキーでした。この日は自然博物園の右手に回り込み石跳川添いを滑り国道まで滑走。その後旅館まで徒歩10分。
この日も天気は最高、眺望最高、月山山頂付近の雪質も良く、最高の一日でした。(伊藤 記)
 月山山頂までの登りルートは、牛首より少し上(1760m付近)から右手にトラバースルートを取ったおかげで、リフトトップから緩い登りのみで、安全かつ疲労を最小限にできて山頂まで到着。今後月山登頂の際はこのルートを使いたいと思う。
 牛首までの登りは耐えられないほど暑かったのに、山頂は暴風が吹き荒れて立っていられないほど。その後の滑降は、登りで雪質が分かっていて、風の影響の少なそうな、登山道横を快適にリフトボトムまで滑降。ただし、今年の積雪の多さによる例年の倍以上に発達した雪庇の下をトラバースする際は、少々緊張したが。
 午後はザックをロッカーに預けて身軽になり、この日オープンしたリフトを使って、リフト東側のまだ滑り跡の少ないツリーランを数本楽しむ。
 最後のデザートとして姥沢駐車場からブナの疎林を自然博物園まで滑降。この下山コースはとこを滑ってもほぼノートラックで、樹林間隔が広く、雪の滑りも不思議に良いが、自然博物園の前では平坦となり迷いやすいのでGPSがあると心強い。その後、自然博物園横から石跳川に降りて、国道112号と県道114号の交わる地点で滑降を終了。自然博物園からは、志津の温泉街のさらに近くまで滑れる他のコースもあるが、部分的にスキーを担いでの歩きを伴う。このコースは最後までスキーを付けたままで滑降できるのが良い。(安尾 記)

4月11日(月) 姥が岳

天候:快晴

姥沢駐車場…月山スキー場リフトボトム=リフトトップ8:20…姥が岳山頂8:50-大斜面-姥沢駐車場西9:20-自然博物園10:00-国道112号と県道114号の交差点10:10…志津10:20

 あまりにも天気が良かったので帰るのが惜しく、予備日の3日目は軽めに月山リフトトップから標高差150mのハイクアップで姥ヶ岳へ。山頂からは鳥海山は拝めず。早々に大斜面コースへドロップイン。
 リフト下からは昨日と同様に自然博物園を目指し、滑走跡が少ないツリーランを楽しむ。自然博物園からも昨日と同様に右に回り込み、石跳川沿いに五色沼手前10分程の国道に出て終了。雪質はザラメであったが滑走跡が少なく滑りやすく楽しめました。(伊藤 記)
 姥が岳山頂経由で姥が岳南の「大斜面」を姥沢駐車場まで滑降。しかしリフト開きの翌日は「大斜面」といえども予想以上に滑り跡が多く、少々がっかり。最後は前日と同様、姥沢駐車場横から自然博物園へのブナの疎林滑降をゆっくり味わって温泉に浸かり、午後には月山を後にした。(安尾 記)