2024年 1月 白馬乗鞍岳・栂池スキー場

白馬乗鞍岳 会山行

概要

日程:2024年 1月 5日(金)~ 1月 7日(日)
参加者:角田(リーダー)、野村、藤澤、小久保、安尾、八木、常本、阿部(記録)

1月 5日(金)

天候:晴れ
 八木、安尾、常本、角田の4人で栂池高原スキー場にて滑る。天気は快晴、青い空と白い雪のコントラストが心を躍らせる。こんな日に山に入れたらなぁと思いつつ、みんなが集合する明日の本番に備えて整備されたゲレンデで楽しく練習しながら滑る。
 滑走後、帰りに「ポカポカランド美麻」で身体を暖めてから宿に戻り、暫くして今日合流する予定の3人が到着する。合流して道の駅おがわの「味菜」にて宴会、その後は宿に戻ってさらに宴会本番と続きました。(角田)

1月 6日(土)

天候:曇りのち雪
ゲストハウス焚火7:10=栂池高原スキー場中央駐車場7:35~8:05…ゴンドラ乗車8:30=ゴンドラトップ8:35ゲレンデ下部…早大小屋9:30…成城大学小屋10:00…天狗原祠12:20…P2370m地点13:10~13:40-天狗原14:00-成城大学小屋14:45-早大小屋14:50-ゲレンデ内キッチン栂の森15:30

 前日、少々飲みすぎた感もあるが朝食を済ませ小久保さんとの待合せ場所に向かう。チケット購入の順番待ち、乗車順番待ちと手際よく役割分担が決められて行く。おかげで運行開始から早々に乗り込む事ができ、ゴンドラトップでシール貼り、ビーコンチェックを行うがシーズン初めで少々手間取る。小久保さんより、‘’ビーコンの電源を入れる前に携帯電話は機内モードに切り替える‘’とワンポイントレッスン。
 ゲレンデから林道に上がると汗ばむくらいで気温が高い。林道を歩くとさっそくシールトラブルで雪が付く。シーズンオフ時の保存方法、シールワックス等の情報交換を行いながら進む。3~4パーティーと前後しながらの登攀で、視界内で確認できる先行パーティーもいてそれなりに入山者は多いようだ。林道脇の沢は埋まっておらず、雪は前日の風でパックされたモナカ状で、快適な滑走は期待薄。シーズン初めでもありハイクアップの足慣らしを兼ねて、まずは天狗原の祠まで向かう。
 先ほどまで隠れていた白馬乗鞍が見え、視界があるので今度は体力向上を兼ね、ここから1時間ハイクアップをするとのリーダー意見に賛成しハイクアップ継続。白馬乗鞍の東斜面を登り、斜面がきつくなるあたりから遅れる方も出始めどうするか悩んでいると、藤澤さんからリーダーに最終地点決定の要望無線が入る。リーダーは安全にシールが剥がせる場所と思われる岩が確認できる地点(2370m)までと決め、小久保さんのトップで登り続ける。風雪が強くなり、遅れた方を岩から目視可能な場所で待機を指示してしんがりを務めてくれたの藤澤さんを待つ。入れ替わり、リーダーが待機場所に向かう。リーダーシップ、メンバーシップが発揮され安全に対する再認識の山行となった。
 一本目は、雪面が良く見えない中慎重に滑るがパック雪の部分もあり転倒者がでる。お互いにカバーしながら天狗原までおり、そのまま尾根筋を降りていき成城大学小屋が見えるあたり休憩となった。林道に降り素直に林道を辿る。林道終点500mくらい前でリーダーが急に転倒。指導員の転倒であり、写真撮影すべきとか冷やかしながら先行した。が、なんと林道終点でしばらく待つも現れないし、無線も繫がらない。他の下山者に問い掛けるとビンディングを確認していたとの情報。小久保隊員がさっそうとスケーティングで現地に向かう。二人が戻り状況を確認すると、ビンディングから急にブーツが外れたとのこと。Dynafit Tlt リコール修理は実施していると事。厳しい山行前の、自身の技術、道具の確認には良い山行であった。
 夕食は地元のスーパーで買出し、ゲストハウス焚火で鍋を囲み夜更けまでの新年会となった。

1月 7日(日)

天候:雪
 本日、帰宅組がいて車3台で栂池高原スキー場へ向かう。先行した2台から激込みの駐車場情報が入る。チケット売り場から離れた駐車場が確保でき、売り場にやっと集合できゴンドラ乗車場所の広場で、角田さん指導の股関節の動的ストレッチを実施するが、同じようには股関節が動かない。既に講習内容に追いつけない。
 激込みのゴンドラを諦めリフトの乗継で上に向かう。角田さんに講師をお願いして練習開始。角田さん曰く‘’自身が理想的なプルークにはまだまだ達していない‘’とのこと。重心位置を左右のスキー中央部、左右スキー板への重心移動が重要とか。一人づつ自分が思い描くプルークで滑る。重心がなかなか確実に移動できず、外板に十分な荷重が伝わっていないとの指摘。今度はシュテムターン、ターン前半から雪面を削り外足スキーの後ろ側で円を描くように雪を削るとポイントを教わる。片足滑走とだんだん難しくなる。如何に外側のスキー板に乗り込めるかの練習である。実際の山行で悪雪の場合、すべてプルークで滑走すれば疲れて転倒につながる。如何に外側の板だけに乗ってのシュテムターンの重要性を理解する。谷側の内転、外側の外転、、、。だんだん糸が絡みだし角田さんの試走とかなり違った滑りとなった。ジャンプターン、プロペラターンと続くが、できるできないは別として板の中心に乗る練習であることは頭では理解できました。(笑)
 角田さんの説明で、動作を始める具体的なイメージが掴めて非常に有意義な2日目でした。終了し、帰宅組と別れ駐車場に戻った時には数台の車しかない状況であり厳しい講習会であったと実感した。

(リーダー追記)
 いつも12月に初滑り山行が行われるが、その時はゲレンデ滑走のみである。山スキーとしての初滑りには栂池周辺は適しており、用具の確認、登攀、滑走の足慣らしにはちょうどいい。時期としても正月明けの時は比較的に集まりやすいのではないか。シーズンインに皆が集まり、酒を飲みながら打ち解ける場は、会員の結束の為にも重要だと思う。白馬エリアをホームグランドに決めた私としては、今後もこのような企画を立てて行こうと思う。栂池から天狗原に登高する8名のメンバーの姿を、最後尾から眺めて感慨深い想いに浸りました。昨年10月の40周年記念行事を境に、ラ・ランドネの復興が始まったのではないでしょうか。(角田)