2018年 1月白馬会山行

鵯裏・天狗原

概要

日程:2018年 1月20日(土)~ 1月21日(日) 前夜発
参加者:藤澤(L)、阿部(SL)、八木(1/20分記録)、常本(ゲスト、1/21分記録)

1月19日(金)

 21時常本さんの車で常本宅出発。私の白馬定番宿の「ばんぶらん」に1時半着。阿部さん・藤澤さんはすでに1時前に到着していました。さて宿に荷物を運ぼうとして呆然としました。私のスキー靴がない!!「がぁ~ん」靴を乗せ忘れた!! 今回の山行は私のみ終わりました・・・
 仕方なく部屋に入り、藤澤リーダーにその旨報告。リーダーは「なんとかなるさ」と明るくお答え。
 まあでもテレマークスキーの靴はレンタルなんて見たことないしと落ち込みました。とりあえずビールで乾杯して就寝。

1月20日(土) 鵯裏-若栗の頭-白馬乗鞍スキー場 天候:晴れ

ばんぶらん8:10=栂池8:25=白乗スキー場まほろばクラブ8:35=栂池8:50~栂の森駅1565m9:20~9:35発…早大小屋10:05…鵯峰1930 m11:10-親沢源頭1450m11:50休憩~12:30発…若栗の頭1598m13:20~13:38-白乗スキー場14:50…栂池15:20=ばんぶらん16:00

  朝起きて、そうだ「まほろばクラブ」に聞いてみよう!思いだしました。何回かガイドツアーでお世話になった石木田さんのとこならテレマークの靴あるはず!!7時の朝早い時間に電話したにも関わらずレンタルできますよと快い返事。やったー天は我を見捨てていなかった。
  8時過ぎ出発。? 栂池で藤澤さん・阿部さんに降りてもらい先にゴンドラ券を購入してもらう。我々は白乗まほろばに向かう。着くと石木田さんが笑顔で迎えてくれました。しかもスキー靴まで温めていただき「おいくらですか?」と聞くと「ほんとはただでもいいんだけどとりあえず千円でいいよ」え~千円・・・「ほんとうにいいんですか」 いやいや地獄に仏とはまさにこの事。感謝感謝でクラブを後にしました。
 栂池に着くとゴンドラ前の駐車場はすでに満車。第2駐車場は遠いなと思いながらとりあえずスキーやザックを降ろしていると50位のナイスガイが「車出すからそのあと駐車するといいよ」と言ってくれて難なく駐車できました。まさに地獄に仏TWO。 ラッキーが続いています。
 気分良くゴンドラに乗車。天気も良く山行日和。ただ雪質は2日前に雨が降ったとの事であまり期待はできません。ゴンドラ山頂駅に到着。リーダーよりビーコンチェックの命。ところが阿部さんビーコンのスイッチが入らない・・・sendモードとsearchモードを間違えた模様。シーズン最初なのでしょうがないですよね。
 さて登ります。阿部さん先頭で林道をショートカットしながらサクサク登ります。途中阿部さんが足の不調を訴えますが、クトーを着けてなんとか行けそうです。そしてアッという間に鵯峰山頂。
 白乗も小蓮華も良く見えます。さて滑ります。やはり下地の堅さは感じますが100mは気持ち良くターンできました。ところがその後はカチカチ山で雪は最悪です。ちょっと気を抜くとすぐ暴走します。今日は無理せずアルペンターンでしのぎます。雪質良ければ最高のロケーションなんですが・・・
 登り返し地点で昼休憩を取ります。行動食を取ってさて出発。常本さん先頭に若栗の頭を目指します。
 昨日のトレースを参考に鼻唄交じりで登ります。緩やかな登りで楽しくなってきました。1時間程で到着。リーダーより「とりあえず、尾根筋で行きます」とゆっくり出発。でもなんとなく違う方向のような。少し下るとやはり「戻ります」とリーダーの声。少し登り返し、トラバースして違う尾根に取り付きます。ただこの尾根もやせ尾根でこのままは下れないので40度以上ある狭い沢状の所を行きました。滑るというより横滑り、方向転換、横滑りの連続で緊張感があります。300m位落ちた所で少し広い沢の出合いに出ました。やれやれなんとか切り抜けました。阿部さん曰く「今日はまともに滑ってないよ!」
 確かに最初の10ターン位でしょうか、楽しく滑ったのは。ここで小休止。そしてさらに下ると大きな沢にでるのですがその直前が崖になっていて進退窮まってしまいました。ただ私が止まった所から少し雪崩れていましたが横に逃げられる感じで、滑ってなんとか目的の沢に到着。200m程先に有名な堰堤が見えてほっとしました。
 14時35分白乗スキー場トップに到着。苦行の裏鵯コースを落ちきりました!!まあ雪が良ければ極楽コースですが、今日は最悪のバーンでした。白乗から栂池までのバスは行ったばかりなので徒歩で戻ります。
 宿に4時頃到着。風呂に入ってくつろぎます。今日はラッキーのちアンラッキーでしたが、スリルがあって自分としては楽しめました。ばんぶらんの飯は相変わらずボリュームがあってベリーグッドです。飲みなれないワインを飲んでいっきに寝てしまい起きたら夜中の12時近くでした。すみません。これから雪が降るのを期待してまた寝てしまいました・・・


(八木 記)

1月21日(日) 天狗原 天候:曇り

ばんぶらん7:40=栂池駐車場8:00=栂池ゴンドラ8:15=栂の森駅1565m8:40~9:00…早大小屋9:30…成城大学小屋10:00…1950m付近10:20休憩…天狗原2150m付近11:30-早大小屋付近11:50休憩-12:30栂の森ゴンドラ駅カフェテリア-13:30栂池駐車場で解散

 朝6時半頃、起床するも昨晩の降雪はありません。天候は曇り。早くも沈滞モードだが、支度をして7時40分に宿を出発しました。今日の予定は、昨日のコースと同様に栂池ゴンドラ上部。天狗原まで行き、条件が良ければ白馬乗鞍までの行程です。宿のバンブランをチェックアウトし車2台で栂池へ向かいます。栂池ゴンドラ側の駐車場に8時頃に到着。難なく駐車場に車が入れました。スキーヤーもツアラーもこの天候や雪の状況で、気合い入れて早くきてもしょうがないって感じかな?ゴンドラに並ぶも、空いていて殺気立った感じは皆無。皆さん状況は把握しているようです。ゴンドラで栂の森駅に到着。
 昨日と同じ場所で藤澤さんによるビーコンチェックと、シール貼り付けを行い9時に出発します。昨日と同じルートで早大小屋まで30分程のシール歩行。視界が悪いので白馬の山脈はお隠れになっています。今日はここからは天狗原方面へ向かいます。10時頃、成城大学小屋を通過しますが小雪ちらつくようになりました。少々やる気がチャージされたかな。途中で一休みして天狗原への中斜面に取りつきます。小雪が舞い視界は悪い。ただ、雪面を好転させるほどではありません。固いバーンの上に少しだけ新雪が載っている感じですかな。11時半頃、2150m付近で小休憩します。視界も雪も良くないので、藤澤さんがここからドロップする提案がありました。他の3人も、これ以上登ってもという感じで異論は皆無でした。
 滑り出しは少々の新雪で期待高まります。しかし、すぐに波打った固いバーンが現れ苦労します。テレマークの2人(八木、常本)はもうアルペンターンのみ。そういえば、今回2人とも真面目にテレマークターンをやっていたの?アルペンターン、横滑り、木の葉落とし、これしか記憶にありません。まあ、安全第一ってことですね。1950m位まで滑って集合します。ここで藤澤さんから、登り返しの提案があります。即座に阿部さんから、もう下山しようという声が。テレマーカー2人も阿部さんに同意してそのまま下ることになりました。ほどなくして成城大学小屋まで滑って到着。ここから、林道をバイパスするコースへ。条件が良ければ新雪滑降が楽しめるが、やはり淡い期待でした。悲しいかな、むしろ整地された林道の方が快適です。早大小屋あたりで小休憩します。その後、林道を降りきり、栂の森ゴンドラ駅そばのカフェテリアへ12時半頃に到着。ここでツアーは実質的に終了です。ここでゆっくりくつろぎ、あとはゲレンデを下るのみです。整地された快適なバーンを滑り栂池駐車場へ1時半頃に到着。終了です。ここで解散となり、2台の車でそれぞれ温泉へ。滑りは厳しい2日間でしたが、無事に終了し帰途につきました。


(常本 記)