2022年 2月 川場スキー場から奈女沢、前武尊山

川場スキー場から奈女沢、前武尊山 会山行

概要

日程:2022年2月5日(土)~2月6日(日)前夜発
参加者:角田(L)、藤澤(SL)、八木(6日記録)、常本(5日記録)

2月 4日(金)

 前夜発、川場健康村に宿泊。

2月 5日(土) 川場スキー場から奈女沢

天候:雪

宿(川場村)9:00=川場スキー場9:30-(リフト利用)-スキー場TOP(標高約1850m)11:15-獅子ヶ鼻山(南斜面)1700m付近12:00…尾根線付近(1810m)13:00-奈女沢1340m付近14:30…1360m付近14:50-1270m付近15:05

 朝から小雪ちらつき視界も悪い状況。宿から川場スキー場に向かい,登山届をスキー場に提出する。注意点としてこのエリア(川場スキー場起点)で山スキーをするにはCOCOHELIが必要であること。加入していない人は、有料レンタル1100円が必須なので留意したい。手続きを済ませリフトを乗り継ぎスキー場TOPへ。視界は悪いがなんとか山スキーは可能な状況。
 支度を整え、目的の「奈女沢」滑降へ向かう。しかし、実際には滑る方角を西方向に取り過ぎ、獅子ヶ鼻山南面の方向に滑りこんでしまう。斜面は思いのほか雪質も木々の間隔も良かったので、滑り自体は快適だった。1700m付近でGPS確認にて、目的方向と違うことを確認。この方向のまま滑ると玉原スキー場の方に行ってしまう。そこで、方向修正をすることにする。全員がGPSを所持しながらも、確認不足と人任せでルートミスした点は大きな反省点であった。ただ、この斜面は登り返しを前提とするなら今後使えそうである。怪我の功名といったところか。
 奈女沢滑降に戻るため、滑った斜面を1800m付近まで登り返す。そこからトラバースしながら目的方向の沢源頭を目指す。林間が密になりトラバースに苦労する。そのためか、高度を必要以上に下げてしまう。メンバー4人による横異動の高度も、視界の悪さも手伝ってバラバラになりがちになった。こまめに見える範囲での団体行動とホイッスルによる場所確認が必要だった。このままトラバースすると急な登りが必要で、苦労しそうな状況が分かり結局もとのピーク方向に登り返すことにする。
 登り返しの後、本来の目的の奈女沢に滑り込む。しかし期待とは裏腹に、沢の規模が狭くほどなくしてハーフパイプ状態に。高度を下げることを諦めスキー場に戻る方向にシフトする。小ピークを超えるとスキー場の音楽が聞こえてくる。これで滑り込むだけかと思いきや、スキーコース直下は谷となっていて、谷に滑り込んだ後に急な登りが。苦労して登り切りスキー場ゲレンデに到着。残り時間はスキー場リフトでゲレンデスキーを楽しみ終了する。

今回の山行の教訓
1. COCOHELI義務のスキー場が増えているようなので、レンタル料を何回も払うのなら加入した方がお得かもしれない。
2. 今回、間違って入った獅子ヶ鼻山南面はなかなかいい斜面だった。そんなに急な斜面ではないため、雪崩の危険性は低いと思われる。今回は1700m付近まで落としたが、もう少し下げてもいいかもしれない。今後ここを滑る際は、忠実に滑ったルートを登り返す(あまりトラバースしない)ことをお薦めする。
3. 視界が悪くてホワイトアウトに近い状態では団体行動にいつも以上の注意が必用である。先行で滑る人は、上部で待つ人が見える場所で止まる。また、ホイッスルを活用してメンバーの場所確認を頻繁に取る必要もある。ホイッスルは各人の必要装備と再認識したい。
(常本 記)

2月 6日(日) 前武尊

天候:雪

オグナ武尊スキー場ベース1230m12:20…スキー場トップ1800m13:00…前武尊2039m付近14:20…十二沢滑走開始14:40-スキー場1620m15:10-スキー場ベース1230m15:30-富士山ビレッジ16:00
 
 世田谷区民健康村中野ビレッジを9時頃出発。オグナ武尊スキー場に9時半着。第四駐車場からバスでスキー場ベースに着く。
 今日は1日中雪という事で、午前中はスキー場で滑り、午後から前武尊に登る事にする。
10時位から滑走。スキー場中盤に急斜面のいいバーンがあり、まだそんなにコースも荒れてなく、軽い新雪滑降が楽しめました。
 オグナ武尊スキー場は高速リフトがない代わりに川場スキー場に比べると落ち着いた雰囲気で、滑走を楽しむならこちらの方が好きです。
何本か急斜面を滑り、ベースで昼食を取ります。
リフト4本乗り継ぎスキー場トップに着きます。かなりの低温で、遅いリフトに乗っていると身体が冷え切ってしまい、山に入るのが辛い感じでした。
 スキー場トップでは我々の他にもボーダーの2人組が準備していました。雪は降り続いていましたが、トレースはしっかりついていました。
 登る程に雪は深くなっていき、前武尊のトップに着く頃にはトレースも消えかかっていて、さすがに大雪で山に入る人も少ない様です。
 山頂の日本武尊の像も1月中旬に来た時より雪に埋まっていて半分程出ている状態でした。
荒砥沢に行く案もありましたが、時間も遅かったので、十二沢を滑ってスキー場に戻ることにしました。十二沢は思っていたより雪が深く、直滑降気味に滑らないと止まってしまう程です。
 豪雪で前に滑ったトレースも消えかかっていて、ほぼノートラックの状態でした。人が少ないと十二沢も広々していいコースです。腰パウを堪能してスキー場のコースに戻ります。
一日中パウダーを楽しめて、納得の日となりました。
この後富士山ビレッジの温泉に入り帰京しました。
(八木 記)